心に私なき時は疑うことなし
(八)
 テニスと剣道の緊張感は、それぞれ質が違う、と弦一郎は感じている。
 勝ち負けのあるテニスと違って、剣道は勝てばいいというものではない。特に昇級試験では、基礎の型の美しさや、正しい礼法、気合の大きさ、着装の正しさなどが重要視される。
 相手のある試合となっても、それは変わらない。テニスでは、どう考えても実力が足らない選手が格上の相手に勝つという、まさに勝負は時の運というべき奇跡が十分に起こりうるが、剣道はそうではない。少なくとも、弦一郎はそう感じていた。
 剣道は、いかに自分の剣の道を歩いてこれたかということ、この一点に尽きる。試合はそれを試すための手段の一つでしかなく、試合に負けたというのは相手に負けたというよりも、自分に負けたという感がする。だからこそ、剣を合わせずともただ相対しただけで、勝つか負けるかを察することが出来る時もある。

 もう、この日本に、サムライは居ない。
 昔はいかに人が斬れるかとして鍛えられてきた刀が、今ではいかに美しくあるかということで鍛えられるように、剣術は剣道となり、剣を持つ者が目指すべきはその道であり、人を斬るための術ではないのだと、弦一郎は祖父から教わり、そして己もそのとおりだと思っている。
 魂が腑抜けたのではない。そういう時代であり、またそういう時代に生きているからには、そのようにあるのが最も正しく、ふさわしい形なのだ。

 弦一郎は、日々の稽古と全く同じ心持ちで、昇級試験に挑んだ。
 テニスの試合ならば、実力以上の奇跡が必要なこともある。しかし、剣道では、いつもどおりの道をかわりなく平静に歩んでみせること事が重要なのだと、特別なことをする必要はないと、弦一郎は知っている。
 その平静さは、本当に中学生だろうかと審査員を唸らせ、さすがはあの真田剣術道場の子息であると言わしめた。



「……真田は、剣道もやっているのか」

 面だけを取り、一息ついてスポーツドリンクを煽った弦一郎に国光がそう声をかけてきたので、弦一郎は、少なからず驚き、危うくドリンクを噴き溢すところだった。
 いつの間にかすぐそこに立っていた国光は、縁無しの眼鏡越しに、まっすぐに弦一郎を見ている。

「あ? ああ、うむ。うちは道場をやっているのでな 」
 正直なところ、弦一郎は、国光はもう自分の事を覚えていないのでは、と思っていた。
 小学生の頃、偶然野試合をしただけの、しかも圧倒的な実力差で負かした相手。そして国光がもう国内の学生テニス自体に興味が無いのであれば、弦一郎が、立海がいくら全国優勝を果たしたとて、その名前を知っているかどうか、と思っていたのである。
 しかしその予想に反し、国光はすぐに弦一郎の名を呼び、こうして近付き、声までかけてきたのである。

「そのようだが、……テニスもやっているのに、か?」
「うむ、取り組み方が違う」
 よく聞かれる質問であるので、弦一郎は、慣れた様子ですぐに答えた。
「テニスは……勝ちたいとか、上手くなりたいとか、具体的な目的がある。しかし剣道は、なんというか……そういう目的ではなく。自分自身を高めるため、にやっている。剣道で会得した心得を、テニスに反映させることもある」
「ライフワーク、のようなものか?」
「……おそらく」
 横文字のニュアンスがあまりよくわからない弦一郎は、曖昧に頷いた。

「手塚は、柔道をやっておらんのか?」
「……小さい頃に基本だけは習ったが、あまり向いていなかったようだ。すぐに怪我をしてしまって……」
 国光は、何やら俯き、口ごもった。
「すぐにやめてしまった。テニスのほうが楽しかったというのもある」
 なんだか浮かない様子の国光に、弦一郎は眉をひそめた。
「そうか。では今日はまったく見学なのか」
「ああ。気分転換に、と祖父が連れ出してくれた」
「気分転換」
「ああ」
「テニス、ではなく?」

 弦一郎は、少なからず、厭味ったらしい気持ちを込めて言った。
 圧倒的な実力で己を負かし、そして神の子と対等か、もしかしたらそれ以上の力を持つ、ジュニアテニス界の至宝・手塚国光。学生テニスの最初の登竜門である新人戦に出場せず、全国大会に出場できなかったというのに、誰もが憧れるジュニア選抜のスカウトを自ら蹴り、日本など眼中にないとでも言わんばかりのお前でも、気分転換などというものをすることがあるのか──、そういう、どうしようもない気持ちで、弦一郎は国光に問いかけたのだった。

 すると国光は、どうにも表情に乏しい顔を、やや険しくした。眉間に皺が寄り、視線が下がっている。何かを睨みつけているようだった。

「テニスばかりでは、と言われて」

 と、絞りだすように言った国光に、弦一郎は、少し怪訝な顔をした。
「俺は、テニスしか出来ない」
「は?」
「テニスだけだ」
 弦一郎も大概口下手で、説明する、ということは不得手な方だ。しかし彼ほどではない、と、はっきり感じるほど、国光は言葉足らずだった。
 今すぐ蓮二をここに呼んで、通訳を頼みたい、と弦一郎は思った。あれ、それ、これ、と、こそあどの指示語ばかりで、文法もめちゃくちゃで固有名詞もよく間違える赤也の言うことを正しく把握できる蓮二なら、彼の言うことも正しく通訳してくれるはずだ、と。
「……なのに」
 弦一郎が困惑のあまり若干の現実逃避をしていると、国光はそれだけ言って黙りこみ、とうとうすっかり下を向いてしまった。

 弦一郎は、もはや呆気にとられたような気持ちだった。
 ──これは本当に、あの手塚国光だろうか。

「……ジュニア選抜の話を蹴ったそうだが」

 弦一郎が言うと、国光はびくりと肩を揺らし、そして、僅かに顔を上げた。
 眼鏡の隙間からこちらを見る国光の裸眼がやけにぎらぎらとしているので、弦一郎はさらに驚いた。
 もしかしたら精市よりも高みにいるかもしれない彼を打倒すべく、弦一郎は鍛錬を重ねてきた。そしてその勝負の機会が流れる度に、向こうはこちらのことなど眼中にないのだ、と悔しい思いをしてきたのだ。
 しかし今の国光の目つきときたら、とても高みから見下ろすようなものではない。それどころか、谷底から岩に齧りついて山頂を睨み据えるような険しさに満ち、いっそ憎しみにも似た光が、そこにあった。

「海外の大会にでも参加するのか? 新人戦の時のように」
「違う」
 ぎゅう、と、国光の拳が握られるのを、弦一郎は見た。
「……日本の学生テニスなど、お前は興味が無いんじゃないのか」
 弦一郎がはっきりそう言うと、国光は顔を上げ、ぽかんとした顔をした。
 あんまり呆けた顔なので、なんだか幼く見えるほどだった。まったく考えもしないことを言われた、とでもいうような。
 そしてそんな国光のリアクションに、弦一郎も驚いた。

「違う、のか?」
「……違う。なぜ、そんな」
「いや、……お前は小学生の頃から、ドイツのテニスアカデミーに留学したりしていたのだろう? 向こうでは、今くらいの歳でプロデビューすることもある。そしてお前ほどの実力なら、そうなってもおかしくはない」
 弦一郎がはきはきと説明すると、国光はますます唖然としていた。
「だからお前は日本など小さな舞台には興味が無いのだと、……思っていたのだが」
 違うのか、と、弦一郎もまた、困惑を滲ませた声で言った。

「誰が、……そんな、ことを」
「皆──」
 皆思っていることだ、と弦一郎は言いかけて、その言葉のあまりの曖昧さに、自己嫌悪した。皆やっていること、皆思っていること。そういうぼんやりした決めつけは、時に得体の知れない暴力になる。
 それは主にいじめなどの原因になる現象であり、弦一郎はそのターゲットになったことなどないが、先走って広がる噂や改変された評判で、顔の見えない大勢からのプレッシャーを受けることはよくある。そしてその不快さもよく知っている弦一郎は、いつの間にか、自分も国光にとって、得体の知れぬ誰かになってしまっていたことを恥じた。
 国光に気づかれてすらいない、と思っていたが、己こそ、顔を見せず、ただ想像で陰口のような悪態をつくばかりであったではないか、と。

 紅梅のことだけでなく、彼についても、己は独り善がりのすぎることをしていたようだ、と弦一郎は認めた。

「……すまん、勘違いをしていたようだ。勝手な思い込みをしていて悪かった」

 そしてそれに気づくや否や、弦一郎は一歩前に進み出て、真正面から謝罪した。
 悪いと認めれば即座に謝罪し改める、弦一郎の美点である。国光は今までとはまた違う様相でぽかんとしていたが、やがてふっと力を抜いたようだった。

「いや、……いい。そう思われても仕方のない事だった、と、今思えばわかる。むしろはっきり言ってくれてありがとう」
「そうか」
「家族や、同じ学校の友人は知っているので、そういう風に思われているとはわからなかった。どうも、俺ははっきり言われないとわからないところがあるようでな……」
 なんだか情けなさそうな、いつも困っている、といった様子で、国光は言った。そして彼の言うことに、弦一郎はとても共感を覚える。
「ああ、……俺も似たようなところがあるのでわかる。自分がそのほうが助かるからといって、他人にもはっきり言い過ぎるのは良くないとも言われるのだが」
「そうだな。だが、俺はそうやってはっきり言ってもらったほうがありがたい」
「そうか、わかった」

 国光とこうして長く話すのは当然初めてのことだが、思いの外自分と近しい価値観の持ち主のようであるのに、弦一郎は新鮮な気持ちだった。
 糞がつく生真面目で、規則は出来うる限り守るべきという考え方であり、冗談が通じないと言われることがある。
 ──テニスがなければ、そして同じ学校だったなら、もしかしたら、とても仲良くなれていたかもしれない。国光に対し、弦一郎は、そんな感想を抱いた。
 先ほどはわかりにくいなと思った言葉選びも、自分と同じような性格だという前提を置けば、むしろ言わずともわかるくらいだ。
 そしてそれは、ほとんど物心つくかつかないかの頃から顔を合わせていて、テニスがなければ口すら利いていないだろうと思われる精市とは、まったくもって逆の印象だった。どちらも弦一郎にとって見上げ仰ぐ目標、いつか倒す目標であるのに、ひどいほどの差である。

「……新人戦は」
 ぼそり、と、国光は口を開いた。
「大会に出ようと思って、ドイツに」
「聞いている」
「だが、結局出場しなかった」
「なに?」
 弦一郎は、目を見開いた。
「何故だ」
 当然尋ねるが、国光は答えない。しかもその目は弦一郎を見ておらず、どこか遠い場所を睨みつけている。その目の清廉とも言えるような真っ直ぐさに、弦一郎は口を噤んだ。
「全国大会は、青春学園では一年生には新人戦以外の大会出場資格がないと言われて、出られなかった。新人戦に出場できなかったこともあって随分頼んだが、決まりなので駄目だと」
 弦一郎は、黙って国光の話を──いや、話ですらない、ひとりごとのようなそれを聞いていた。
 おそらく国光は、ただ聞いて欲しいだけなのだろうということを、弦一郎は察した。いつも同じコートに立っている仲間たちには言えず、家族にも吐き出しにくい思い。弦一郎が彼女の手紙だけのその弱音を吐き出すように、国光は今、密かに口を開いている。
 その相手が弦一郎だというのはどうもふさわしくないだろうと弦一郎自身思ったが、それほど彼が追い詰められているのだと思えば、無下にもしにくかった。ましてや、弦一郎は紅梅という存在がいて、吐き出し場所に困らない身であるので。
「そして先日、二年生になって、やっと出場できた。──だが」
 青春学園は、関東大会四位。全国大会への出場資格は、得られなかった。

「……こう言っては何だが、青春学園は、完全に三年生が足を引っ張っている状態だった。お前と、あとは不二といったか、それと大石と菊丸というダブルスはよく戦っていたように思うが」
 弦一郎が言うと、国光は話し始めて初めて弦一郎を見て、しかも、見間違いでなければ、僅かに笑った。──少し、泣きそうにも見える顔だった。
「そうか」
 三年生に対する評価を否定しない辺り、国光の心持ちがある程度理解できるような気がした。厳しい縦社会が確立されつつも実力主義が徹底している立海のようでなく、その学校名が表すように短い学生時代の思い出を尊重するがゆえ、年功序列を優先する青春学園で、三年生にそのようなことはとても言えないのだろう。
 だがそうして弦一郎がはっきりと「三年生が足を引っ張っていた」といったせいだろうか、国光は少しすっきりした顔をした。

「よく見ているな」
「当たり前だろう。我が立海で、お前の所のチェックを欠かしたことはない。ゆめゆめ油断せぬことだ」
「ああ、もちろんだ」
 国光は、はっきりと頷いた。
 そのさまを見て、弦一郎は、やはり彼が自分と近い心根の持ち主であるということを確信する。他人にも厳しいが自分にはその誰よりも厳しく、努力は当然のもので、褒められても、見当違いの感しか抱かない。
 そしてそんな者にとって何が一番欲しい言葉なのか、弦一郎はよく知っていた。

「……新人戦、選抜と続いて何故出場せんのか、理由を言いたくないなら聞かんが」
 国光は、黙って聞いている。
「来年は、出るのだろう? 全国大会に」
 当然、というふうに。挑戦的に弦一郎が言えば、国光は目を見開いた。それは純粋な驚きであり、そして、光が差したのを見たような顔でもあった。
「俺はジュニア選抜に参加し、大勢の実力者としのぎを削り、更なる力をつける。そして来年も当然、立海大付属は全国大会に出場する」
 一度、弦一郎は息を吸う。

「そして、俺は決勝で貴様を倒す」

 弦一郎は、宣言した。
 言霊。良いことであれ悪いことであれ、心からの思いを乗せて声に出すことで現実に影響を与え、そのとおりの結果を現す力。
 弦一郎のしっかりとした声には、確かにその力が宿っているようだった。あの日の野試合のような、ぎらりと光る猛獣のような目の輝きとともに発されたその声に、国光の背筋が、ぶるりと震える。
 ──言わずもがな、武者震いであった。

「──ああ」

 国光の目にも、輝きが宿る。
 金色に輝くような、真っ直ぐな光が。

「来年、我が青春学園は、必ず全国大会に出場する」

 何の恐れもない、勇気に満ちた、その宣言。

「そして決勝で、立海大付属に勝利する。──油断など、しない」
「上等だ」
 弦一郎は目を細め、顎を上げ、好戦的に笑った。

「来年、決勝で会おう。手塚ァ!」

 ひときわ張りのある声で言って、弦一郎は立ち上がる。
 そして挨拶もせず、鋭く踵を返すと、そのまま去った。国光も、引き止めはしない。

 お互い、顔は見ない。
 だから彼らは、お互いの顔に笑みが浮かんでいることを知らなかった。






 翌週、弦一郎は蓮二とともに、ジュニア選抜の合宿所に向かうバスに乗っていた。

「──手塚の辞退の理由は、怪我だそうだ」

 そのバスの中で蓮二から告げられた言葉に、弦一郎は言葉も発さず、まず硬直した。
「怪我……だと?」
「ああ。肘か、肩か。一年生の時の春頃に怪我をし、それが完治していない──というか、激しい練習によって悪化したというか、体がついて行かなかったというか」
 データマンは、淡々と事実を述べた。
「元々、彼は生まれつきさほど身体が頑丈ではないようだな。普通に生活する分には問題ない健康体だが、アスリートとしてはやや頼りないというべきか。十歳になる前から登山を趣味としているが、喘息の疑いがあったこともあり、心肺機能の強化のために始めたのがきっかけだそうだ。筋肉がつきにくく、消化器官もあまり強くない。身体作りのために食べ過ぎては嘔吐をするということもあるらしい」
 そこまで言って、蓮二は一度黙った。

「──お前とは間逆だな、弦一郎」

 弦一郎も思っていたことを、蓮二は言った。
 弦一郎には、特別光るような才能はない。普通にテニスをしていたら、面白みのない、これといって特徴のないプレーヤーになっていただろう、中途半端な器用貧乏。
 少なくとも、神の子と呼ばれる精市や、今現在の年齢でもプロで通用すると言われる国光のような才覚とは比べ物にならない。
 だがそのかわり、弦一郎には、どんなに激しい練習にも耐え、そして怪我をしても元より頑丈になって完治させて復帰でき、食べれば食べただけ骨肉になり、努力すればしただけ技術が身につく、真田家のDNAが作った肉体と、そんな常軌を逸した練習量を可能にする、決して折れない鋼の精神力がある。

 それは、天賦の才としか言えぬ物を持って生まれ、それに奢らず努力もするというのに体がついて行かないという手塚国光とは、確かに真逆の有り様だった。

 さらに、蓮二からもたらされた情報と、先日国光本人から聞いたことを合致させれば、ああなるほど、と大いに納得できた。
 新人戦に出場できず、ドイツの大会にエントリーした。しかしそこでも、出場は許されなかった。それはなぜか?
(──怪我が、治っていなかったか)
 そしてこのジュニア選抜も、その怪我を引きずっているせいだという。

 弦一郎は、眼鏡の隙間から、憎しみにも似た輝きを宿した目で上を睨みつける国光を思い出した。
 誰よりも輝く才能を持ち、それなのにそれを発揮させてもらえない辛さとは、いかばかりのものなのだろうか。

「……そうか」
 弦一郎は、短く、それだけ言った。
 同情は、しない。頑丈な自分にはわからないことだからであるとか、身体の弱さを補うだけの才能だから、などという、低俗な理由からではない。己が認めた好敵手に同情を投げかけるなど、下の下のことだと思うがゆえに、弦一郎はただそうか、とだけ言った。
 己は宣言したとおり、来年、決勝戦に上がってくるだろう彼を倒す。その才能を圧倒する努力で持って高みを目指し、強くなり、手塚国光を倒す。それだけだ。

「では身体も才能も揃って最も憎たらしいのは、幸村だけか」
「ははは、そうだな」
 弦一郎が珍しくも茶化して言うと、蓮二も笑った。

 合宿に行く前、検査入院という体で病院にいる精市の見舞いに行ったが、元気そのものの精市は非常に機嫌が悪く、さんざん弦一郎に八つ当たりをしてきた。
 最初はジュニア選抜に行けないとあれば当然だろうと思い耐えていた弦一郎だが、最終的には堪忍袋の緒が切れ、病室で乱闘になりかけたところを看護師と医師にこっぴどく怒られた。

「最初は驚いたが、お前と喧嘩ができるのなら心配いらんな、と安心したよ」
「あれは殺しても死なん」
 憎たらしげに吐き捨てると、蓮二がまた笑う。

 弦一郎も、また、笑っていた。
- 心に私なき時は疑うことなし -
(独り善がりな心がなければ、無用の疑念は起こらない)


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BY 餡子郎
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