(23)うさたま大脱走!
BY 餡子郎
※モブ視点回。



ランドで海外ヒーローと出会った、何も知らなかった一般人の日記
 このたびは色々知らずにおバズり申し上げて、大変お騒がせいたしました。私も死ぬほどびっくりしましたし、これほどのことは人生で何回も起こらない貴重な体験かと思います。

 彼らとたまたま出会いディズニーランドでパレードを楽しめたのはとても幸運なことですし、また何も知らない私が何も考えずにアップしたあの写真に対し、色々なことを教えてくださり、また温かい言葉をくださった、世界中の彼らのファンの皆様にも深く感謝しております。今回のことで夢の国と同じくらいの優しい世界を体験することが出来、とても嬉しいです。本当にありがとうございます。

 というわけで、詳細教えてといろいろな方からリクエストされましたし、私も思い出として当時の出来事について書き記しておこうと思いPCに向かいました。思い出す限り詳細に書こうとしたらいらんこともいっぱい書いた気もしますがご勘弁を。
 ディズニーオタク用語についてはその都度軽く説明していきますが、分かりづらかったらググってください。



 私はまあそこそこのDオタ(ディズニーオタク)で、年パス(年間パスポート)はランドとシー両方のパスをもう何年も買ってます。
 で、季節ごとのショーパレ(ショー&パレード)が始まったらソッコーインパ(インパーク。夢の国に行くこと)して色んなポジで見て、大体観たら厳選したベストポジで写真撮るみたいなローテを繰り返します。
 毎回写真を撮ってるうちにカメラとかレンズにも凝るようになって、望遠ですぐそこにいるみたいな写真撮れてからは完全にハマってます。いい大人がディズニーとかひとりインパとかあんまり理解が得られないこともあるんで(´・ω・`)、趣味聞かれた時はディズニーじゃなくカメラって言ってます。
 実際は職場と夢の国のギリギリ中間地点で収入が許す範囲の家賃ていう条件で住むマンション決めたレベルなんですけど。

 で、この日は平日ど真ん中だっただけあってインパしてる人自体少なめで、楽勝で場所取り出来ました。平日ディズニー最高。有給は平日に限る。
 私がいたのはトゥモローランドとシンデレラ城を結ぶ橋をギリギリ過ぎたあたりで、座り見の人の真後ろの立ち見最前でした。
 立ち見っていうとイマイチポジションに思われるかもなんですけど、立ち見の最前は前の人が座ってるので障害物ゼロかつ自分が立ってるのでフロート(キャラクターが乗ってる乗り物?的なやつ)に乗ってるキャラと目線が近いから目が合いやすいとか写真も撮りやすいんでオススメです。座り観だと臨場感満点でダンサーさんが絡んでくれたりするけど見上げる目線になるからね。

 で、私のこのときの目当てはイースター限定パレード「うさたま大脱走!」の、『ズートピア』からジュディとニックでした。
 ズートピア自体新しい作品だし、ジュディとニックは今回のイースターでディズニーリゾート初登場。イースターの兎とジュディがウサギなので。ウサギつながりです。
 春だけど海際だから花粉も飛んでないし寒すぎず暑すぎず、陽射しも晴れすぎず曇りすぎずのいい天気で、いや〜平日の夢の国サイコーだわ〜とか思いながらファインダー覗いてカメラの調整してたら、「スミマセン!」って声かけられて肩ポンされた。びっくりして振り返った私、更にびっくりっていうか「ファッ!!?」てリアルに変な声出た。カメラ落とさなくてよかった。

 後でわかったんですけど、この時私に声かけたのはホワイトアンジェラさんでした。
 顔出ししてない方ってことなんで容姿の詳細は控えますが、まず思ったのは、えっこれ何のキャラのフェイスさん????? ていうアレでした。マジで。(フェイス=いわゆる着ぐるみじゃないタイプのキャラ。プリンセスとか)某キャラに髪型が似てたんで一瞬そのキャラかなって思ったんですけどまだグリ(グリーティング)やってないキャラだしそもそもミニーのカチューシャしてたから絶対ゲストなんですけど、絶対一般人ではないオーラがすごい。やばい。
 ただでさえ外人さん見慣れないのにその中でも特別なオーラ。完全に二次元が来た状態。あとめっちゃ脚が長くてウェストが意味わからんぐらい細かった。どこに内蔵入ってんだあれ。

 私この時すごいポッカーーーーーンってしてて、定かじゃないけど絶対口空いてたと思うんですけど、そしたらアンジェラさんに「Judy & Nick stop here ?」って聞かれて「いえす」って答えた。答えられた。日本の義務教育ありがとう。

 ぴょんって跳ねてにこってして、「アリガトーゴザイマス!」って言ってくれたアンジェラさんかわいかったです。あっファッションはカチューシャもそうだけどピアスとかリストバンドとかパスケースとかも全部ミニーちゃんでした。こてこてミニーちゃんコーデめちゃくちゃかわいかったです。そうでなくても声とか動きとかが素でディズニーキャラっぽい。気がしました。かわいいの暴力で突然ぶん殴られた私、既に虫の息(早い)。

 で、アンジェラさんが「ライアン!」って呼んで、まあ来ましたよね。彼らが来ましたよね。私もう完全に固まってたんですけど倒れなかっただけ褒めて欲しい。オーラがやばい。おわかりかと思いますが来たのはバーナビー・ブルックスJr氏とハニーネオンさん、ゴールデンライアン氏です。

 このお三方は顔出しなんで詳細書きます。

 ハニーネオンさんは当時「外国のファッション誌からそのまま出てきたみたいな人だな」って思ったけどまさかマジでその通りだとは思いませんでした。いやそのまんま外国のファッション誌の中の人だからな!!?!??!と当時の自分に教えたい。
 ハニーネオンさん、お顔も美女すぎましたがスタイルが完全に二次元。脚の長さとかもすごいけどとにかくメリハリがすごい。やばい。アクションゲームの戦う女主人公みたいなスタイル。美とかっこよさのバランスが神。
 あと外人さんって顔整っててもお肌あんまりきれいじゃないイメージあったんだけど彼女は違いました。めちゃめちゃタマゴ肌だった。トゥルットゥルでした。毛穴の概念が消滅してた。
 でも頭にダッフィーの耳つけてて、イースター限定のとんすけ&ミス・バニーのパーカー羽織ってて、バッグもイースター限定の女子力の塊みたいなフリル付きのミニーちゃんトートバッグ。しかもそのバッグからはステラ・ルーがぴょこんと顔を出してた。ギャップすごい。でも美女だからもうそういうものですって感じ。美女はどんな格好でも美女。美女すごい。毛穴とともに私の語彙も消す美女すごい。

 バーナビー氏。ファイナルファンタジー出身か何かですか? みたいな美形っぷりやばい。あとでネットで写真見たんですけど、知らずに写真だけ見てたらフォトショ整形やべーなこの人とか無礼なこと思ってたかもなんですが、彼に関してはノーフォトショだって私が保証します。この目で見た。左右非対称な所がまったくなかった。奇跡の造形実在した。睫毛が長すぎてまばたきする度にメガネの内側ワイパーみたいにしてね???って心配するレベル。
 あと一見細身に見えるんですけど肩周りとか腕とかがっしりしてて、間違いなく鍛えてるなっていうのはすぐわかりました。
 でも彼もまたギャップのある格好っていうか、トイ・ストーリーのパーカー羽織って、ウッディの帽子かぶって、リトルグリーンメンのパスケース首から下げてた。
 でもハニーネオンさんはギャップあっても美女は美女だなって感じなんですけど、バーナビー氏はなんかこう……コメントでも言われてたみたいなんですけど、キャラメイクの時にネタ装備セットした美形キャラみたいな違和感が……なんでだろう……。でもこのチグハグ感がこう親近感が湧いて良かったです。超絶美形に親しみやすさを加えたトイストーリーは偉大。

 で、最後の1人はゴールデンライアン氏。
 縦も横もでかいマッチョボディの迫力マジでやばかったです。身長自体はバーナビー氏とそこまで変わらないっぽいんだけど、でかい。なんかもうほんとでかい。私は後から彼を知るまで軍人さんかなって思ってました。ある意味正解???
 彼はさすがのもので全身完璧なミッキーコーデでした。青いとんがり帽子付きのソーサラーミッキーカチューシャで、Tシャツ、パーカー、アクセはもちろんジーンズにもミッキーの刺繍してあったしスニーカーもミッキーコラボの限定デザインのやつ。
 ド派手でどでかいイケメンマッチョというだけでも迫力がすごいのに、それが全身コテコテミッキーコーデなのがやばい。存在感がやばい。すれ違ったら二度見どころじゃない。実際みんなめっちゃ振り返ってる。写真撮りたそうな人いっぱい見ました。気持ちはわかる。

 しかしこのド迫力ミッキーコーデ・スタイルのおかげで、彼は心の底からディズニーを愛し、そしてガチのミッキー推しだと頭でなく心で理解できました。後で調べたら本当にそうだったんでめちゃくちゃ納得しました。
 それにこの格好のおかげで「あっガチの人(仲間)だ」ってすぐわかって、卒倒レベルの衝撃からちょっと立ち直れました。オタクは仲間の気配に敏感ですので。
 ダッフィーフレンズ推しらしいハニーネオンさんとトイストーリー推しのバーナビー氏は多分ここ来てから買ったんだろう現在ここで販売しているアイテムで固めてましたけど、彼とアンジェラさんはどう見ても自宅からチョイスして持ってきたアイテムばっかり(まあライアン氏は単にサイズ入らないっていうのもありそうだけど)でしたし。多分ブランドもののディズニーコラボのアイテムもあったっぽい。

 着てた服は、海外のディズニーアイテムだと思います。東京ディズニーリゾートのグッズは毎期一応チェックしてますが、見覚えのないデザインだったので。あ、でもアクセはちょいちょいこっちのやつだったし、ライアン氏が持ってたミッキーの耳付きの黒いリュックは今もここで売ってるロングラン販売のやつでした!彼とお揃いを持ちたい方はどうぞ!彼が持つとリュックというよりボディバッグみたいになってたけど!

 あとライアン氏とアンジェラさんはパーカーとかアクセとか、ミキミニでペアになってるのとかおそろいのアイテムいっぱいつけてたので、このふたりがカップルなのもすぐわかりました。ラブラブで素敵(*´ω`*)
 ディズニーデートすると別れるとか言われてるのも聞いたことありますけど、あれって実際は「合わないカップルは別れる」だと思うんですよね。順番待ちとか回る順番とか、意思疎通や打ち合わせがスムーズに行かないとちゃんと楽しめないと思うし、このピュアで楽しい魔法の国を茶化して馬鹿にするタイプとかだと言語道断。真実の愛を試される場所なんですよディズニーは!!!!!
 そこんとこ、ライアン氏とアンジェラさんは息ピッタリでふたり揃って全力でディズニーを楽しんでて、当時彼らが何者なのかわかってなかった私にもものすごい円満カップルなんだろうなーってすごい伝わってきた感じでした(*´ω`*)
 あとになってヒーローとしての活躍も見たんですけど、これは夫婦以上の一心同体感がないと出来ないやつ……!!って思ったのであの仲良しぶりは納得です。



 話を戻して、やってきたこの3人にアンジェラさんが「ここでジュディとニックが止まるそうです」みたいなことを英語で彼らに伝えました。
 私そんなに英語得意じゃないんですけど、アンジェラさんってなんか簡単な言い回しが多いのかな? すごいわかりやすかった。彼女がいちばん日本語喋れなかったんだけど、フィーリングで全然やり取り困らなかったです。コミュ力がやばい。

 そしたらライアン氏が道を指差して「あっちからこう来る?」って感じで、ルートの進行方向を聞いてきた。そのとおりだったのでまたガクガク頷きながらイエスって言ったんだけど、そこで私はなぜかちゃんと詳しく説明しなきゃ!って思って、必死で色々言いました。
 例えばジュディとニックは横並びできて場所は交代しないから、どっちを重点的に見たいかで同じ場所でも道の左右どっちか選んだほうがいいとか、立ち見ならここがいいけど座り見で写真取るんだったらロングショットとズームでそこそこいいのが撮れるもうちょっと向こう側で座ったほうがいいとか、あとで考えればめっちゃマニアックなことを説明しました。

 オタクあるあるだと思うんですけど、めちゃくちゃ早口でマニアックなことを説明しまくっちゃって(しかも英語と日本語ぐちゃぐちゃでほぼルー語みたいな言い方&挙動不審ジェスチャー)、すぐ我に返って「やべえやらかした」ってサーッて青ざめたんですよね。
 でも彼らは引くどころか「オオ〜」って感心してくれて、アンジェラさんには「you are professor!」って言われて握手されました。プロフェッサー? ディズニー博士ってことかな? 恐れ多いです!! あと細いのに意外と握力が強い!!
 ライアン氏に至ってはウインクしてサムズアップまでしてくれた。表情が完全にディズニー。日本人には出来ない表情の動き。眉毛ってマジでそんなふうに動くんだ……って変に感心しました。いやコメントでもファンの方が仰ってましたけど本当にディズニー顔ですね彼!!!! フェイスキャラクターより表情がディズニー。マジで。身体も鍛え抜かれてるけど顔面のディズニー筋の鍛え方がやばい。コスプレしてほしい。

 そこそこ本格的なカメラ持ってる私が写真を目的にしてるのを察して、ライアン氏は「場所こっちでいい?俺ら邪魔にならない?」みたいなことも聞いてくれた。めちゃくちゃいい人だし、細かい位置で写真の感じが変わるのわかってるということはこの人も写真撮るんだなってわかった。まあ写真集出してるレベルの人ですもんね。そりゃわかるよね。
 それで結局、



→→→→→→→→パレード→→→→→→→→
BBJ HN 私 WA GR



 という並びで鑑賞することになりました。


 意 味 が わ か ら な い。

 私 も わ か ら な い。


 ライアン氏によると「俺はしゃいでカメラの前に出ちゃうかもしれないし(´・ω・`)」ということでこの位置を半ば強引に勧められました。アンジェラさんもはしゃぐタイプだから視界の邪魔になるかもって。
 その気遣いは嬉しいんだけど左右の圧がすごい。しかし言葉の壁もあるし、イケメンの気遣いを断りきれるはずもなくあれよあれよと捕獲されたリトルグレイポジションにおさまる私。
 超絶美形と美女とイケメンに挟まれるとか何の拷問? ご褒美? どっち? でもどっちからもめっちゃいいにおいした……特にハニーネオンさんはなんか高級な香水っぽい……なんか美女のにおいがした。においだけで美女ってわかるにおいがしました。いいにおい……美女すごい……(再び消滅する語彙)
 しかし私も160センチは超えてるし別に小柄な方じゃないはずなんですけど、多分めっちゃ小さい日本人に見えてた。頭身が違いすぎる。

 このあとアンジェラさんがファストパス取りに行くついでに飲み物とチュロス買ってくるって言って一時離脱したのでライアン氏と隣あうことになったもんだからお顔が目に入るタイミングが多くて、最初はとにかくでけええええええ迫力すげえええええって思ってたけど落ち着いてみたらギリシャ彫刻かよというくらい横顔が美しい。どちゃくそにイケメン。男性なのにめっちゃ肌綺麗。美白だし。snowが標準装備されてる人類初めて見た。頭にミッキーの耳付いてるけど。真横にある腕のぶっとさもやばいけど。

 でも彼も仲間意識を持ってくれたのか、実際パレードが始まる待ち時間の間にお互いのスマホでお互いが撮ったディズニー写真見せっこしました。ライアン氏の写真はすごいキャラがイキイキしてて、ゲストとの楽しそうな絡みとかも撮っててすごい素敵だった。写真集にしてくれ。あとやっぱりミッキー推しがすごい。
 私の写真も褒めてくれて、何枚か通信で交換しました。私はとにかくキャラとかフロートの情報量を画面に収めるタイプの写真なんだけど、特に彼が来れなかったらしい去年の七夕と夏祭りの時のミッキーの写真を喜んでくれて、私も嬉しかったです。

 パレードの後の彼らの予定を聞き「そろそろ抽選引きました?」って確認するおせっかい精神暴走中の私。今から引く、ってスマホ取り出すライアン氏。ディズニーのショーはこのパレードみたいに早いもの勝ちの場所取りタイプと、座席が用意してあって抽選制の指定席タイプ(自由席もある)とある。
 そしたらバーナビー氏が抽選アプリに興味持ちだしてあれやこれや聞いてきたんでライアン氏が「やってみる?」ってスマホ出した。
 そこでスッと抽選引かせればいいのに「見てろ。彼はくじ運が悪いので多分外れる」みたいなことを真顔で私に言うライアン氏。なんで煽るwwwwwって思ってたら「そんなことない」的な反論をしだすバーナビー氏。煽り耐性低くね?????wwwwww そして意気込んでスタイリッシュに抽選を引くバーナビー氏。

 結果:ハズレ。

 割とガチで落ち込むバーナビー氏と手を叩いて爆笑するライアン氏。そしてクラスのアホな男子を見る女子みたいな目をしているハニーネオンさん。無駄におろおろする私。
 この時引いたワンマンズ・ドリームのショーはまあ観れたら観よう的な感じで本命は夜のワンスアポンアタイムのほうだったらしくあんま気にするなよってライアン氏が言って、そうですよ自由席が空いてたら見れるやつですしって私も慰めてたところで、アンジェラさんが帰ってきた。
 そしたらライアン氏がアンジェラさんにワンスアポンアタイムの抽選画面のスマホ渡して「今度は当たる」って言った。またまた〜って思ってたら、なんとマジで当たった。
 彼によると、アンジェラさんは異様に運が強くてこういう場面ではだいたい当てるらしい。それを聞いた欲深い私、夜にできれば観たいと思ってたシーのビッグバンドビートの抽選をアンジェラさんに頼んで引いてもらったら見事当選。アンジェラさんのクジ運やばい。
 あとチュロス4本買ってきたからそれぞれ1本ずつ食べるのかと思ったら、ライアン氏が1本食べてあとの3本全部アンジェラさんが食べたのもやばい。知っての通りチュロスは油で揚げて限界まで砂糖をまぶしたカロリー兵器なので、こんなに細いのにどういうことだって当時は魔法かと思ってましたけど後から能力のこと知ってなるほどでした。

 このときにはもう私は完全に舞い上がってたっていうか調子に乗ってたっていうか、抽選当たったのと、彼らがあまりにもフレンドリーかつディズニー大好き!感がすごくてオタク特有のあれで距離感がゼロになってて、まだ落ち込んでるバーナビー氏が腕につけてたうさたまぬいぐるみを指さして「うさたま見〜つけた!」って言った。
 今思えば、あのバーナビー・ブルックスJrに「うさたま見〜つけた!」とかおま……おまえ……中世なら死罪もありうるやつでは……って感じで自分で頭抱えてます。調子こいてすみません……ちょっとでもテンション上げようと思ったんだ……。

 ちなみに説明すると、ディズニーイースターの期間限定開催パレード『うさたま大脱走!』は、トゥーンタウンのイースターエッグ工場が突然暴走し、手足とウサ耳がついた変なタマゴ型生物「うさたま」が大量に誕生、逃げまくりイタズラをしまくるうさたまをみんなで捕まえろ! みたいなストーリーのパレード。
 ランド内でもそこらじゅうにうさたまがいるんだけど、うさたまのグッズとかぬいぐるみを持ってると、キャストさんやダンサーさんが「うさたま見〜つけた!」ってリアクション取ってくれる。楽しい。
 でもうさたまのデザインは「なんだこいつ……」みたいなデザイン(詳しくはググってください)で、あまりかわいいとは言いにくい感じ。まあパレード見たらいろいろ吹っ飛んでうさたま中毒になるんだけどな。
 何を言ってるのかわからねーと思うが(以下略)気になった方はぜひ観に行ってください。

 このときバーナビー氏はうさたまのストーリーとか設定を知らなかったらしくて、そこで嬉々としてまたルー語でテンション高く説明するオタクの私。きもい。でも後悔してない。ライアン氏もアンジェラさんもウンウンって聞いてくれてたし。
 でもこの時のことほんと忘れられないんだけど、うさたまの設定を聞いたバーナビー氏が、自分の腕にくっついたうさたまに対して言ったのが「……Factory products……?」だった。ファクトリープロダクツ。訳:工場製品なのかよお前。ものすごい怪訝そうな顔だったのほんと忘れられない。
 私はそこで完全にツボにはまっておなかおさえてたんだけど、アンジェラさんがチュロス食べながら元気いっぱいに「Yes!! USATAMA is made in Toontown factory!!」って言って、バーナビー氏がまためちゃくちゃ怪訝そうに「What's……? Crazy……」って言ったのでもうダメだった。ネタ装備みたいな格好の超絶美形が卵型謎生物に対して発するクレイジー。カオス。何だこの面白いイケメン。

 そうこうしてるうちにパレード待機列の整理が始まって、キャストさんの前説。
 パレードは一緒にお遊戯みたいな振りつけがあって、それを始まる前に教えてくれて練習する。一回で覚えるにはそこそこ複雑で種類も多い振り付けで、私はもう何回も観てるしやってるから楽勝なんだけど、ライアン氏とアンジェラさんはそれ以上に完璧でした。さっき見せてもらった写真でわかってたけど彼らも今期のイースターは初めてじゃないらしい。
 でもバーナビー氏とハニーネオンさんは初めてなので、ひとつひとつ確認するみたいにして覚えてました。かわいいお遊戯の振りを真面目に覚えようとしてる美男美女、尊い。萌え。うさたまが逃げるところの振りのわかりやすさに感心してた。よくできてるよねあれ。

 いよいよパレード開始。
 うさたまっていうかイースターはカラフルでお花とかいっぱいのカラーリングでほんとかわいいんだけど、始まって早々ハニーネオンさんが融けた。超絶美女が鼻にかかった声で「KAWAII〜〜〜〜♡」を連発するのがやばいぐらいかわいい。あなたがかわいい。パレードと彼女のどっちを見ればいいのかわからずめちゃくちゃ唇を噛みしめる私。勘弁してほしい。美女やばい。美女はうつくしいのにかわいい……語彙は死んだ……
 ダッフィー&フレンズ推しなところからして予想はついてたけど、彼女はカワイイ系に弱いらしい。ミニーちゃんとかデイジー、クラリスあたりに特にメロメロになってました。

 あとは始終ライアン氏とアンジェラさんのノリノリっぷりがすごくて、振りはキレッキレだし一緒に歌うし、しかもそれが全然迷惑じゃないどころか楽しさを煽る感じで、私含めて周りの人達もめっちゃニコニコしてました。
 普通はもっと照れが入って振りも控えめな人が多いんだけど、ここら一帯彼らに引っ張られて超踊ってるからダンサーさんたちも心なしか嬉しそうに絡んでくれた印象。最終的には立ってる人は彼らがやってるのを真似して簡単な左右ステップ(パラパラとかでやるやつ)までつけて踊っててもうほんとノリノリ。
 パレードいつも楽しいけどノリノリになるともっと楽しいんだなって実感しました。

 バーナビー氏もだんだんノリが良くなってきて、腕につけてるうさたまに対してダンサーさんから「うさたま見〜つけた!」してもらってニコニコしてました。
 最後は踊ってたし、楽しそうにしてらっしゃいました(*´ω`*) でも彼が何かと「ウサタァマ(あの発音)」って口にする度に腹筋が鍛えられる羽目に。あんな超絶美形なのになんでいちいちなんか面白いんだろうあの人(褒めてる)。

 お目当てのジュディ&ニックはパレードの終わりのポジションなのもあって、上がりまくったテンションのままめちゃくちゃ手振ってアピール。私もしました。私達はジュディ側の位置だったので、ジュディが何回か手を振ってくれてみんなで「手振ってくれた〜!!!」「カワイイ〜!!!」ってやりました超楽しい。

 ここまで語ってたらお察しだと思うんですけど、当初の目的だった写真そっちのけで彼らと一緒に歌って踊って完全にパレードを楽しんで終わりました。ベストポジションとったのにまともなパレードの写真がないwwww でも全く後悔してません!!! 今期観たパレードの中で一番楽しかった!!!!
 初心を思い出したので、これからは写真撮るだけじゃなく純粋にパレードを楽しむ機会も絶対作ろうって思いました。



 パレードが終わったあと、周りの人が「楽しかったね〜!」って言ってるのがいっぱい聞こえました。いつもより確実にいっぱい聞こえました。超わかるって思いながら私も大満足でライアン氏たちにありがとうってお礼言いました。
 こっちこそ良いポジションを教えてくれてありがとう、的なことを言ってもらって嬉しかったので、興奮と感動のままに、カバンに入ってた、前にDオタ仲間に渡しそこねたショーパレの写真や動画が入ったディスクをあげたらめちゃくちゃ喜んでくれてですね……なんとハグまでされましてね……すみませんレポートするので殺さないでください……
 えーと、マッチョはゴリゴリに硬いのかと思ったらそうでもなかったです。モチィッ……ってしてました。重量級ベイマックスって感じでした。ハグの衝撃が強すぎてにおいとかは覚えてないです役立たずですみません……。
 そしてそのあとなぜかアンジェラさんもハグしてきて、彼女はライアン氏とは対極的にすんごい細かったです。しかしハグは力強い。なんかようわからんけどフワーッてした。すみませんもう語彙が限界。また「プロフェッサー!」って言われた。もうプロフェッサーって名乗るわ。

 で、夢見心地のまま、せっかくだからって近くのキャストさんに5人で撮ってもらったのがあの写真です。アンジェラさん(と私)は顔隠してるけど、他の3人と同じくめっちゃ笑顔で我ながらいい写真。一生大事にしようと思ってる(*´ω`*)



 以上です。
 午後からシーに行く私はトゥモローランドに行く彼らとはその場で別れて、シーのイースターのショー満喫して、アンジェラさんに当ててもらったビッグバンドビート観て閉園ギリで帰ってから写真をアップして、超いい気分で寝て起きたら通知がやばいことになってた、というのが今回の経緯です。

 まさか海外のヒーローだったとは……。
 でも今思えばあのフレンドリーさとか、性格の良さがめちゃくちゃ滲み出てるところとか、そもそも夢と希望いっぱいのディズニーにあれほど親和性が高いところとかまさにヒーローだな、と。

 今回のことで彼らのことを調べて、まだまだにわかですがファンになりました!(*´∀`*) 彼らヒーローがディズニーと親和性が高いように、ディズニーの世界観が好きな私は彼らヒーローのあり方には強い好感を感じます。偉そうですみません。
 特にゴールデンライアン氏は世界中の全パークの年パス所持というゴリゴリのDオタということなので親近感がやばい。これから推していきます。

 彼らが有名人なのを知ってしまった私だけど、またいつかパーク内で彼らに出会ったらサインなどは求めずに、今回と同じように、お互いゲストとして気持ちよく過ごせるように接したいと思います。

 貴重な体験をした幸運ないちゲストより、幸運のおすそ分けでした。
COMMENT
楽しそうで何より(*´ω`*)
貴重な体験だったね
ゴールデンライアン、ディズニー好きとは聞いてたけどここまでとはwwww
ホワイトアンジェラの素顔見れたのいいなー
海外まとめにもいっぱい載ってるぞwww
ヒーローの感じの良さも最高だけど、この人もいい人だな。知らないジャンルの有名人に会ってすごいバズったのに慌てず相手のことやファンの温度を調べ把握した上で、礼儀正しさと温かみのある記事だ。こちらまでいい気分になった(*´ω`*)






「いやあ、うさたま、楽しいですね!」
「そうでしょう! うさたまはとても楽しいのです! う・さ!」
「た・ま!」

 掛け合いを仕掛けてきたガブリエラにしっかり返すバーナビー。ふたりは満面の笑みでハイタッチをした。テンションが抜けきらないガブリエラは「うさたまチェイサーズです!」と言いながらまだ体を揺らして踊っている。

「……頭の中で延々リフレインするタイプの曲ね、これ……」
「中毒性高ぇよな」
 アンドレアの感想に、ライアンが曲のフレーズを小さく口ずさんでリズムをとりながら応える。
「それにしても、地元のファンがいてくれてラッキー」
「親切なヒトだったわね。マニア・トークにはついていけなかったけど」
「すげー有意義な時間だったぜ……。画像も貰えたし。あ、ディスクにSNSのアカウントかいてあんじゃん。帰国した時チェックしよ」

 地元の親切なディズニーマニアの女性と良好な交流をした一行は、大満足でトゥモローランド方面に移動していく。

 そしてその女性から貰った、見逃したショーの動画と写真のディスクに彼女が使っているSNSアカウントが書いてあるのを見つけたライアンは、帰国してから彼女のアカウントに「あの時はどうもありがとう」という旨をコメントした。
 ヒーローのことを何も知らなかった彼女はライアンたちとの写真を言われたとおりガブリエラの顔と自分の顔だけ伏せてアップし相当な騒ぎになっていたところだったので、そこで本人からのコメントが届き、ネット上での騒ぎはさらに盛り上がった。
 しかしそれは決して悪い盛り上がり方ではなく、ヒーローたちのフレンドリーさとディズニーの楽しさ、そしてディズニーファンの日本人女性の親切さと人の良さが全面に現れた出来事として、非常に好意的に受け止められた。
 また情報量の多い写真を撮る彼女のアカウントは、ディズニーリゾートに行きたいけれどどうしても行けず見損ねた、というファンに注目されてフォロワーがかなり増え、季節ごと彼女が写真とともにアップするディズニー情報は重宝されるようになった。

 そしてガブリエラから呼ばれた“professor”をアカウント名に採用した彼女もまた、ディズニー情報の合間に遠い外国のヒーローたちを応援する呟きもするようになり、ヒーロー本人らのアカウントはもちろん、だんだんと海外のヒーローファン・アカウントもフォローするようになっていったのだった。
● INDEX ●
BY 餡子郎
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