大日本テニス協会などが中心となって、プロテニスプレーヤーを援助する動きも大きい。
よって、特に私立の場合はテニス部にプロコーチを雇ったりもする。
テニスクラブは小学生以下の子供の育成と、趣味でのプレイ、アマチュア選手の集まりであるのが主。現実と逆。
合宿終盤ではトーナメントが行われ、上位者はプロ推薦・スカウトの対象になる外、上位メンバーで団体チームが組まれ、要請があれば海外の中学生チームと親善試合を行ったりもする。
原作で参加経験が確認できているのは、真田弦一郎、柳蓮二、跡部景吾、千石清純(全員、中学二年時)。
各県毎に代表校・代表選手を選出、1校ずつの出場(但し東京・神奈川・大阪と開催県は2校)にて、関東・九州等、全部で9ブロック各々で予選を行い、上位校がインターハイ出場資格を得る。
団体戦は8ゲームオールタイブレークの1セットマッチで、準々決勝から3セットマッチ。
個人戦は単複とも総勢128人、決勝のみ3セットマッチ、それ以外は8ゲームオールタイブレークの1セットマッチで行う。
日本最新鋭の設備やスタッフを揃えた環境にて、日本ジュニア選手の育成と推薦プロ選手の選抜が目的。
大日本テニス協会推薦によるプロ転向の登竜門、またプロ転向の際に成績として大きくカウントされる経験となる。
合宿終盤ではトーナメントが行われ、上位者は推薦・スカウトの対象になる外、上位メンバーで団体チームが組まれ、海外の学生チームと親善試合を行ったり、日本代表として海外の学生大会に出場したりもする。
《自主プロ転向》
中学、高校での全国大会出場経験等を成績として主張し、自主的にプロ転向するルート。
自分でプロ登録さえすればいいので最も簡単だが、所属クラブやスポンサー等のバックアップがないため、本人負担が大きい。
賞金が得られた場合は全て自分の懐に入るが、すべての経費も自分持ちなので、その上生活費も捻出するとなると、自主プロ転向の場合は必然的に国内のみのプロ活動となる場合がほとんど。
実家の援助が期待できる場合は世界進出も目指せるかもしれないが、プロ活動を支援できるほどの財力となると、もはや「実家がスポンサー」というレベルになってくる。
《大日本テニス協会推薦によるプロ転向》
日本でプロになるにあたって最もスタンダードなルート。選抜メンバーから選ばれることが殆ど。
ただし、あくまで推薦であるので、協会から最低限の経費の援助は出るが、その他は自腹を切らなければならない。
得た賞金は基本的に全て選手本人のものとなるが、ある程度の協会への寄付が暗黙の了解となっている。
《海外テニスアカデミー、クラブ等からのプロスカウト》
中学・高校での活躍が飛び抜けて目覚ましく、海外のテニスアカデミーやクラブ等からスカウトが来るルート。
資金・設備・環境面ともに最も堅実なルートであるが、テニスアカデミーやクラブの多くは全寮制で、生活の全てを管理され、かつ所在が海外となることが前提のため、若くしてかなりストイックかつ孤独な戦いを強いられる。
手塚がこれ。ただし、中学で全国大会優勝もまだの時点でスカウトが来るのは大変珍しい。
得た賞金の分配は、賞金の額に関わらず、定額をアカデミーに納める・賞金の数割を納めるなど、アカデミーやクラブによって異なるが、全額選手本人のものになることはない。
《スポンサー付きのプロ転向》
スポンサーがついてのプロ転向。U-17合宿参加メンバーである君島育斗、また日本選手ではないが、アニメのアメリカ西海岸選抜チームがこれにあたる。
試合以外でもCM等のメディアに顔を出すことが前提なため、テニスの強さとともにキャラクター性を始めとするスター要素、プライベートを含むイメージ保守の義務なども求められる。
得た賞金は全額本人のものになる上、契約によっては経費捻出以外にスポンサー料も入る。セレブと呼ばれるテニスプレーヤーのほとんどはスポンサードのスター選手。
たまたま容姿の良い選手が多かったことをきっかけに、特に男子ジュニア選手を、アイドルのような扱いで取材する傾向がある。
テニスには関係ないプロフィールやスナップ写真の掲載も多く、そうすることでテニス自体の人気を高め、小さな子供にテニスへの憧れを抱かせたり、観客動員数を上げる効果が著しいと評価される。
しかしその一方、芸能人でもない未成年者に対して相応しくない取材方法であるという批判も当然ある。本人や保護者、学校の了解は得ている、とのこと。
スポーツ推薦での入学者を多く受け入れ、在学中でも、プロ活動、外部組織からの招集による合宿参加などに対して非常に協力的。しかし学校全体の学力偏差値低下を防ぐ対策で、一般入試での難度は高め。学業成績優秀者には優遇制度あり。しかし、そのせいで、学業がおろそかになっているスポーツマン(代表:切原赤也)と、成績優秀だが微妙な運動神経の生徒がきっぱり別れ気味なのが若干の問題点。前者は部活、後者は委員会に入っているのがパターンだが両立している場合もある。帰宅部不可。
鎌倉幕府があった場所と近い立地で学校の歴史も古いので、伝統芸能や歴史・郷土関係を愛する傾向。歴史マニア、戦国武将マニア率が高い。
現在は特にテニスの名門として有名。
“無我”の文字通り、思考>運動 という通常の流れ、もしくは日常的に抱える意識を無視し、今までの鍛錬で得た技を無意識かつ全力以上に発するようになる状態のこと。
つまりブルース・リーの「考えるな、感じろ」であり、ドラクエでいうところの「ガンガンいこうぜ」によるオートモード戦闘。しかも、思考放棄によるリミッター解除でブースト効果も多大。
●メリット:思考放棄による異常なまでの反応速度と、その技を発することの出来る身体と理解さえあれば、練習・経験の有無を無視して技を発動できる(どういう技か理解さえしていれば、一度も練習したことのない他人の技も再現して繰り出すことが出来る)。
●デメリット:残存体力や筋肉疲労などを一切考慮せずにオートの全力発動が続くため、消耗が激しく、バテるのが非常に早い。
●留意点:『無我の境地』のみの使用は無駄が多く、完全な状態ではない。練習ならともかく、試合で使うのはあまり望ましくない。
この無我の境地を、意識的に特定の使い方で用いる者が居り、『百錬自得の極み』『才気煥発の極み』『天衣無縫の極み』の三つの種類に分類することが出来る。
●メリット:無我の境地の溢れるオーラを体の一箇所に集めることで、無駄な体力のロスを減らすとともに、無我のオーラをただ溢れるままに爆発させるよりも、さらに爆発的なパワーを得る事が出来る。
●デメリット:強化した一点とそれ以外の箇所との力量差が大きくなってしまうため、ボディバランスが悪くなり、逆に無我のパワーを持て余してしまうことがある。
また、一箇所を極端に強化するため、その箇所の負担が非常に大きい。
●留意点:手塚のように、万全でない状態の肉体に百錬自得によるブーストをかけて故障を悪化させる、といったことが起こるため、万全以上の、ブーストに耐えられる強靭な肉体での仕様が望ましい。
●メリット:体力消費が最小限で済む。相手の弱点を的確に突き、合理的な試合運びを可能にする。
●デメリット:パワーやテクニックそのものはブーストされない。あくまで自分の地力をどう効果的に使うかということに特化した技なので、あまりにも実力がない者が使っても勝てない時は勝てない。
●留意点:百錬自得のような「不可能を可能にする」「限界を超える」といった風なブースト効果は期待できないため、基礎の体作り、また技の多彩さなどの地力の強さを身につけ、自力の強さ、手数の多さを用意しておくことが前提となる。
●メリット:どんな状態に陥ろうとも、万全以上の揺るぎない精神状態を保つことが出来る。
変性意識状態がもたらす「なんでも出来る」という全知全能感、「楽しくてたまらない」という強い至福感により、百錬自得の極みのような身体強化とともに、知略を精神力で上回る事ができる。
発動中は凄まじい全能感と幸福感が全てを支配し(脳内麻薬の過剰分泌なども考えられる)、ブーストによる身体疲労は感じないため、単なる無我の境地の時のように、「疲れて動けなくなる」ということもない。
●デメリット:怪我や疲労の自覚がなくなる。
●留意点:試合中の疲労は、感じないだけで、実際には起きている。
よって、試合後に一気に疲労が襲いかかる他、痛みや疲れを感じないことで故障を決定的にしてしまうなどして、選手生命そのものを大幅に縮める恐れがある。
実際、天衣無縫の極みを開いたことで有名な越前南次郎は二年で故障を起こし、プロを引退している。
更に、変性意識状態は時に人の世界観を一変させるほどの強烈な効果があり、度重ねて用いると、日常における精神疲弊(廃人化)や、独特な価値観の変換(変な哲学に目覚めて仙人化)などが起こる可能性もある。