01:まずはあなたのお名前をどうぞ。
D.Chocolatemanです。略称でD.C。
02:完結した作品名、この質問で取り扱う作品の名前をどうぞ。
『Kinderszenen - 子供の情景』です。
各章タイトルともに、シューマン作曲ピアノ組曲から。トロイメライは誰もが一度は聞いたことのあるメロディーだと思います。ちなみにドイツ語です。Kinderszenenは、キンダースツェーネンという感じで読みます。
03:この作品を思いついたのはいつ頃ですか?
2007年の夏あたりじゃないでしょうか。
04:どんな経緯でこの話を作りましたか?
黄金の過去話はネタとしてよくあるものだと思うのですが、本当に子供な時代〜サガ乱心、までの話ってないなあ……と。
いや、探せばあるのかもしれませんが、私は読んだことがなくて。あった! と思っても聖闘士同士の同性愛要素のあるものだったり。私、そっち系統はちょっと読めないので……。
で、そういう要素のない、純粋に子供時代の話を書いてみようと思ったのがきっかけです。
05:構想にどの位時間をかけましたか?
全体のプロット・構成はだいたい一週間程妄想し続けて出来上がりました。後の細かい演出やエピソードなどは書きながら、思いついたものを。脚本通りに進めるけどカメラ向けてる時に思いついた演出はバンバン入れてくぜみたいな。
06:構想、設定の裏話などありましたら今ココで教えて下さい。
【はじめはこんなに長い話ではなかった】
黄金の少年時代を、とは考えていましたが、考えついた当初は、こんなに長く内容が濃いものではありませんでした。せいぜい、シューマンの「子供の情景」の全13章タイトルをお題のように使って少年時代を描いてみよう、という程度の。だから一番最初の予定では全13話だったんですよ……。
しかし構想を練っているうちにどんどん話が膨らんできてしまい、当サイトきっての大長編になってしまいました。
【シュラの少年時代の容姿イメージは、日本国宝の阿修羅像から】
シュラの名前の由来は仏教の天龍八部衆護法神「阿修羅」、という捏造ネタをメインでやったわけですが、少年時代のシュラの「背が高いが痩せている、手足が細長い」という、23歳シュラとちょっとギャップがあるかもしれない容姿の設定は、奈良・興福寺所蔵の国宝、阿修羅像から持ってきました(興福寺 阿修羅 でググれば画像沢山出ます)。
阿修羅は本来荒々しい性質の神なので大概の場合は憤怒相で表現されるんですが、この像、見ての通り、戦闘神とは思えないような華奢さで、腕は細く、表情も少年っぽく、更に言えば困惑顔で非常に人間味があります。
これは「釈迦の説法を聞いて感動して闘争心を忘れ、アイデンティティの移行途中の困惑顔(すごい大雑把な説明ですが)」であるらしいです。正義と力、固執と赦しの狭間で迷う表情を浮かべる阿修羅。そんな姿がシュラと重なったので、その特徴を持ってきてみました。
【年齢設定】
聖闘士たちの年齢設定にものすごく現実味がないというのはもはや常識レベルで定番のツッコミネタですが、『聖闘士星矢』原作では当初年齢設定はなく、アニメ企画段階においては“現在の設定年齢+5歳”の設定があったそうです。結構有名な話ですかね?
確かに19歳の氷河なら車を運転していても問題ないですし、18歳の星矢がヨットハウスで一人暮らしなのも頷けます。というか、これらのアニメの演出(特に氷河の運転)はもしかして企画段階中の設定の名残だったのかもしれませんね。ハタチの一輝が亡くなった恋人(この年齢ならバッチリ恋人でしょう)エスメラルダに執着しているなんてのも、15歳設定より尚更ぐっときます。弟クリソツって設定は、まあ、突っ込みどころの無くなった星矢なんて星矢じゃないんでもういいです。
黄金聖闘士も、サガ33歳はリアル&人生取り返しつかない感が増して個人的にツボですし、年中組が27〜28歳なのも、彼らの発する「力こそ正義」関連の名台詞が尚一層重たい説得力を持つ感じになって良いです。シオン殺害当時サガが20歳、年中組14〜15というのなら納得の年齢ですし。
結局は視聴者の年齢を考えて今の年齢設定になったみたいですが、個人的には+5歳のほうが物語全体の重みが断然増すと思うので、こっちが良かったなあ……と思った時期がありまして。
とまあそんなわけで、『子供の情景』を書き始める前、「+5歳の年齢設定を採用する」というかなり大胆な考えを検討していました。でもさすがにそれは原作変えすぎだろう(ただでさえ原作は設定が少ないから捏造部分が多大なのに……)、ということ、また原作のままの聖闘士たちを愛すべきと思ったので、今の形になっています。
でも、そう決意して考えると、あの子供としか言いようがない年齢であの13年前の出来事というのはとても痛々しいものがあると思ったので、そのあたりをより前面に出してみたり、年中組が10歳でありながらサガの腹心になり得たのは何故か、というあたりからも『小宇宙を脳の促進に使う事で知能指数および精神年齢が向上される』という設定を考えついたりしましたので、やはり原作のままの彼らがディ・モールト・ベネなのだなと思っています。
【時系列の辻褄合わせ】
先程の年齢設定にも少し繋がる部分なんですが。
実際には、サガの乱が起きてから年少組が集まり、ムウ以外の年少組は元々シオンを知らない、というほうが(13年も教皇の正体に気付かないあたりからしても)自然だと思うのですが、小さい黄金が一同に揃って平和に過ごしている時期が見たいというのがこの物語を書いた大きな動機のひとつでありますし、そのほうが後々の展開がより切なく思えるので、少し無理矢理ですが、幻朧魔皇拳という便利スキルをどうにか使って、全員揃えてみました。
しかしそのようにして改めて見てみると、全員が何のわだかまりもなく一緒に居た時期って本当に短いんですよね。だから彼らが大人になってからの人間関係から逆算して、聖域に来た順番とか、初対面のタイミングとか、色々細かく考えました。
デスマスクが街から聖域へ連れて来られた一番最初の子供、というのはどうしてもやりたかった所です。
07:構想、設定で苦労したコトを教えてください。
タイトルと内容が合うものにすることでしょうか。
『子供の情景』というシューマンの組曲をお題のように使ったので、内容もそれに沿ったもの、効果的な台詞として使うとか、そういう行動をとるとかですが……。このストーリーにこのタイトルをどうやってねじ込むか、というのは各章で定番の苦労でしたね。おかげで各章の長さがバラバラです。
若干苦しいだろっていうのもありますが……
08:構想段階で、ココにはこだわった、自信がある……という所は?
“とにかくスゴいが具体的にどうスゴいのかの解説一切ナシ”、な小宇宙という不思議かつ欠かせない概念のいちからの掘り下げ、またそれに伴う各種必殺技の解説や成り立ちなど。考えるの楽しかったです。
また、聖域という、世間と完全に隔絶された閉鎖社会で生まれて過ごす人々のなまなましい様子をよく表現できるよう、色々考えました。
その最たるものが聖闘士なわけですが、自分で自分の墓を掘る習慣があるというエピソードは、聖域と聖闘士の狂信的で気持ち悪い部分をよく表現できたかな、と思って気に入っています。
原作には聖闘士の墓がたくさん登場しますが、あれらが全て、彼らの死を悼む人々が作ったものではなくて、生きていた頃の彼らが自分で掘った墓標だとしたら……と考えると薄ら寒いものがあるな、と思いまして。
他は、黒サガの赤目黒髪の理由でしょうか。なんで黒髪赤目なのかなあ、と考えて、他で見たことない設定かなと思ったので困難してみました。どっかで既出だったらすみません。
あとは、とにかく黄金聖闘士たちをかっこよく描くことについてです。説明文でも言っていますが、私が彼らを描くときのスローガンは「聖闘士は 全員もれなく カッコイイ!」です。永遠の標語!
09:話やキャラをつくる際、役に立ったモノってありますか?
【美術作品へのオマージュ】
06で答えた通り、シュラの容姿設定は日本国宝の阿修羅像からですが、他にも古めの時代の美術作品のイメージをちらほらと参考にしました。
例えば本文中でもチラッと比喩表現に用いていますが、サガなんかは、古代ギリシアのアルカイク期(紀元前650年から紀元前500年)によく作られたクーロス像のイメージを使っています。「アルカイックスマイル(古式微笑)」の原初となった青年裸体像なんですが、これ、全部ほとんど同じ型で作られているんです。つまり紋切りですね。
そしてアルカイックスマイル、この不思議な笑顔の意味は色々な解釈がされているんですが、何にしろ、「人間らしい自然な表情」ではないんです。一説では、「神の人間に対する好意の表現」、あるいはもっと単純に「神の微笑」とも言われています。
紋切りの青年像が浮かべる、神を模した完璧な微笑。サガは人間でありながら懸命にそれをしようとして、そして失敗した出来損ないのクーロス、そんな感じです。
あとデスマスクの技が『死の舞踏』というのはvs紫龍で大きく扱いましたね。『死の舞踏』は描き方が非常にユニークで好きで、デスマスクにぴったりだと思います。オペラの題材としても使われるし、個人的にデスマスクには重苦しいテーマをお洒落にかっこよく茶化せる陽気さを求めているので、『死の舞踏』は本当にデスマスクイメージとして強いです。また死仮面が巨蟹宮一面に浮かぶヴィジュアルはイタリアのカタコンベのイメージが強いのですが、『死の舞踏』はカタコンベとも繋がりがあるので、そのへんも“かけて”ます。
【主人公であるデス&シュラコンビの関係】
彼ら二人を主人公と銘打つにあたって、「年中組」であること以上の関係性を持たせたいな、と。男くさい、悪友な幼馴染み、そして戦友、共犯。キーワードだけでも濃い。
デスとアフロディーテ、アフロディーテとシュラの関係も考えて行くと面白いですが、アフロディーテは一人ちょっと違う所で立ってる所のあるキャラなので、年中三人組の一人でありながら一人孤立していると思うんです。アフロディーテ視点の話ももっと書いてみたいなあ。
【小宇宙という概念を掘り下げる上での資料】
小宇宙という、物語の要にして具体的な説明が原作で一切されていない(なんかわからんけどとにかくスゴイ、でしかない)概念を掘り下げていく上で、元々好きな(好きなだけで専門に勉強とかはしてないです)生理学、脳科学、心理学分野を勉強しました。特に作中でも単語を登場させていますが、ZONE現象についても勉強するため、これについての記述が詳しい本、また天才と言われた人々(軍人、宗教家、政治家、ロックスター、芸術家など)の伝記などを色々と読み、私が立てた小宇宙理論が彼らに当て嵌まるかどうか、考察を組んだりしました。
とても面白かったですし、また人類や生物の神秘についての資料を眺めていると、「本当にあるのかも、小宇宙……」と本気で思えてきます。しかしとりあえず、生き物には火事場の馬鹿力で奇跡を起こす能力が確実に存在し、その力の使い方如何によっては運命や業や寿命に深く関わってくる、と強く感じました。
【特殊極まる世界に生きる、聖闘士たちの心理描写についての資料】
聖闘士なんてまともな精神構造してたらやっていけない稼業だ、というのは前述しましたが、そのあたり、アスペルガーなどの自閉症系統の障害や、PTSDをはじめとする各種精神疾患、多重人格についての資料、また過去試聴したアフリカを中心とする少年兵のドキュメンタリー、また犯罪者(主に殺人犯や政治犯など)の手記、戦争体験者の手記などを参考にした上で、独自の考察と観念を行なった元、心理描写を行ないました。
よりリアルな表現を求めてというよりは、想像だけで描くのに限界があったと言った方が正しいです。有り難い事に、平和な世界に生きてますもので。
この資料の影響が最も出ているのはシュラですね。この作品内での彼、アスペルガー症候群の診断下されてもおかしくないんじゃないかと……。他のサイトを見ているとシュラは生真面目でももっと人間くさい、一般許容レベルでの生真面目さである事が多いようなので、当サイトのようなシュラはちょっと変わり種……というかもしかしたら引かれたかもしれません……。が、年中組は精神面で欠けた所、作中でデスマスクが言う「生まれつきネジがぶっ飛んでいる」所がある故の強さみたいなものがあるのが書きたかったので、ああいう感じにしました。どんなひどい親だろうと、実父を惨殺して心底清々しい気持ちでいる時点でまともではないです。(※もちろん、アスペルガーの方々が殺人を行なって平気でいられると言っているわけではありません。誤解のなきよう)
欠けているからこそ、狂う事のない人たち。それが年中だと思っています。
そういうところ、主犯のサガが一番情緒面でまともで人情的なものを持っているからこそおかしくなってしまった、という感じで描きました。
青銅も、聖闘士のあの訓練内容では、間違いなく全員PTSDになります。しかもおそらく孤児とか少なくとも家族がいない子供にこの仕打ち。例え肉体的に死ななくても、精神的に何かが死ぬのは確実です。おそろしい。死んだ90人の城戸'sチルドレンの多く、というより多分殆どがこういう中で死んでいったんじゃないかと思うと、本当にやりきれません。
ですので、目の前で母親が海に沈んだというものっすごいショッキングな体験で確実にPTSDの兆しがあるどころではない氷河の先生がカミュだったのは本当に地獄に仏だったと思いますし、シベリア師弟にあれだけの強固な絆があるのも納得です(この小説内ではカミュも氷河とアイザックのおかげでとても癒されたということになっているので、余計に)。それなのにメインの戦闘がほぼ vs身内 という氷河の痛々しさったらないですよ本当に。
また、童虎という最良の師と春麗という存在に囲まれてあたたかく健全に育った紫龍が、命のやり取りをする戦場において聖衣を脱ぎ極限まで自分を追いつめないと力を発揮できないのは当然の流れだと思いますし、そういう風に育てた(育ててしまった)からこそ、童虎が「もう戦場に出なくてもいい」と紫龍に言った気持ちもよくわかります。
10:スランプはありましたか? また、脱出の糸口となったものは?
資料探しで詰まったり、単に私生活に追われて更新が滞る事はよくありましたが、スランプで筆が止まる、というのはないです。
まあ、ある意味『原作沿い』なので、スランプになりようがないですけどね。
11:書いていて楽しかったのはドコですか?
全部。
12:逆に、ツラかったのはどの辺りですか?
キャラが死ぬシーン。あとで生き返るとわかっていても、「ああ……あああ…………」と変な声を出しながらキーボードを打っていました。本気すぎて気持ち悪くてすみません。
いや、でもまあ、いかにカッコイイ死に様を描写するかで燃えてた部分も、同時に多大にありますけどね。
13:これはお気に入り、自信がある! というシーン&話は?
お気に入りは全部ですよ! 大好きな『聖闘士星矢』であり、また二次創作ですが自分の作品でもありますから、もちろん目一杯の愛着があります。
ということで、自信がある……というより、特にノリノリで書けたところ。
・デスマスクのシーン全部
・シュラの名前が決まるシーン
・聖闘士は自分の墓を自分で掘るというエピソード
・アイオロス死亡シーン
・シュラが自分の墓を掘って、小箱と花を捨てるシーン
・ユリティースが名乗るシーン
・黒サガ演説
・シチリアファミリー
・アフロディーテと魔鈴の会話シーン
・アフロディーテ vs 瞬
・シュラ vs 紫龍で、シュラが紫龍に全てを与えて逝くシーン
14:今更だけどココ直したいかも! というシーン&話は?
精一杯やりましたので、今の所は特にないです。
……が、十二宮編の戦いは原作の裏側を書くのに一生懸命になり過ぎて、原作でも描かれている部分はダイジェストっぽく流してしまった自覚はあります。もう少し上手くやりたかったですね。どう上手くやれば良かったのか未だによく分かっていないので、書き直しようもないんですけど……。
15:作品内でお気に入りのキャラは?
デスマスク、シュラ。『子供の情景』という作品自体、ある意味この二人の話ですしね。
でもこの話の中ではってだけで、全キャラ平等かつMAX値で好きです。ピンポイントなところ申しますと、独自の見解で書けたと思っているアルデバラン・ミロあたり。
16:周囲に好評(そう)なキャラは?
デスマスクがかっこいい、という感想を非常に多く頂きました。
あとちび組(年少組)のリアルな子供っぽさが可愛いというお言葉も頂けて、嬉しい限りです。
あとはオリキャラの、トニ、ルイザ、またユリティースのお母さんなど。オリキャラってかなり好き嫌い分かれると思うんですが、名前がなかったりオバちゃんだったりオッサンだったりなので、概ね受け入れて頂けたようです。良かった。
17:好き嫌いはともかく、便利でつい頼ってしまったキャラはいますか?
あらゆる意味でデスマスク。
喋っても喋らなくても表現できるんで……名役者ですやっぱり。映画監督が特定の役者を指して「使い易い」などと言う意味が初めて実感を持って分かりました。
おかげで彼が死亡したあとのテンポが崩れるのなんの。
18:好き嫌いはともかく、最もこだわりが強いキャラは?
全員ですが、メインである年中三人、特にアフロディーテはあまり深く掘り下げているのを他所で見たことが無いので、色々と考えました。
あと名前有りのオリジナル・キャラクター、料理長トニと女官ルイザについては、「世界最強生物足り得る力を持って生まれた子供達」に対し、そのままの意味で「大人」として接することができるキャラがいて欲しい、という想いから作りました。
黄金聖闘士とか、そういうの関係なく、ただ彼らを子供扱いする大人が居たとしたらとても素敵だし、だからこそ大人になった彼らがあそこまでかっこいいんじゃないだろうか、と思って。
19:その他、人物全般へのこだわりがありましたら語って下さい。
黄金聖闘士をとにかくかっこよく、そして人間くさく掘り下げる事に常に小宇宙を燃やしました。
また何回も言っててくどいですが、聖闘士たちの心理展開の描写や行動描写に出来る限り不自然さを持たせない事。リアルさの面でも、キャラを壊さないという二次創作で必須の意味でも。
20:一番気に入っているセリフを教えて下さい。
ありすぎるので割愛。台詞には愛着があります。
……自分に酔ってるっぽくてキモいですね。すみません。
21:話の中で、こう思われてるかも知れないけど実はこうなんだ、というのはありますか?
作中では、とにかくアテナは何もしてくれねえファック! みたいな感じですが、D.C個人的にも話のオチ的にも、アテナが邪神だとかアンチアテナだとかそういうわけではまったくありません。
というかむしろアテナって何なんだ、という考察という名の妄想が高まって生まれた話が『子供の情景』と『女神の審判』で、聖闘士星矢に置けるアテナってものは、私にとって好きか嫌いかとかいうのではなく、なんというかとても興味深い存在です。強いて好きか嫌いかで言えば断然好きです。かなり。怖くて。
あとは作中での色々な謎……
・サガがああまでして神に拘り、また教皇になりたかったのはなぜか?
・“黒いサガ”の正体とは?
・聖域内において、カノンの存在が隠蔽されていた理由は?
・サガはなぜカノンをスニオン岬に幽閉したのか?
・アテナとは、どういう存在なのか? 「アテナの正義」とは結局なんなのか?
・『アテナ』と『城戸沙織』はどういう関係で成り立っているのか?
・デスマスクが、デスマスクという名前を名乗ったのはなぜ?
・幼少のアフロディーテが上手く言葉を操れなかったのはなぜか?
・シャカの、仲間に対する真意は?
・アイオロスが、アテナを連れて聖域から逃げたのはなぜ?
・アテナエクスクラメーションを使うと聖闘士資格を剥奪され、未来永劫鬼畜にも劣る(以下略)のはなぜ?
・聖域の仕組みって一体どうなってるんだ?
・神と人間の関係は? 小宇宙に覚醒する/しないのボーダーラインは?
・カノンと海闘士たちはどういう関係だったのか?
・武器厳禁といいつつも、聖衣にチェーンや鉄球が付属しているのは何故か?
・なぜ女聖闘士は女を捨てなければならないのか?
・聖闘士は恋愛禁止、なのか?
・冥闘士は人間なのか?
……etc
はい、これら全部、続編『女神の審判』で回収しますんで、お待ちを〜。
22:物語とはまた別の所で、この作品をつくっていて嬉しかったコトは?
感想を頂けること、これに尽きます。感謝してもしきれません。
23:物語とはまた別で、ツラかった事はありますか?
第四章ぐらいまで、まったくもって反応がなかった……というよりは、誰からも読んでもらえなかった事、でしょうか。
アクセス解析で、ほぼ全員が一話で脱落しているのを見るあのやり切れなさったらないですよ本当に。じわじわと読んで下さる方が増えてホッとしました。
24:この話をつくる上で、お世話になった方はどなたですか?
感想を下さった皆様、そして誤字脱字報告やレイアウト崩れを報告して下さった皆々様。
地に頭を擦り付けて皆様を拝みます!
25:作品内で総合して、ココに一番こだわった!というのは?
・小宇宙という概念の研究、またそれに伴う黄金聖闘士たちの技の解説と誕生の過程
・黄金聖闘士たちが聖域にやってくる過程
・黄金聖闘士たちの過去、生い立ち設定
・“そのとき歴史は動いた”的な、視点変えた裏話的なところ(捏造ですけど……)
拘ってない所の方が少ないです。力一杯描いた結果だと思って下さい。
……うざいとかくどいとかは自分でわかってます……すみません。
26:ご自分でこの作品を自己採点してみて下さい。方法はご自由にどうぞ。
40点くらいかな……。随分端折った部分が多いので……
27:反省点など、ありましたらどうぞ。
一番は、更新速度。なんでこんなに時間かかってるんだか。
28:一言で、この作品を表してみて下さい。
任侠系群像劇。
29:では、この作品の最も大きなテーマをおひとつ。
子供(時代)の情景。タイトルそのまんまです。
30:最後に、読者さんやご自分に向けて一言どうぞ!
この『子供の情景』から原作に続き、そして戦争裁判や戦後処理・復興をテーマに用い、原作終了後に全員が生き返る設定&オリキャラが最重要キーキャラクターになる長編『女神の審判』シリーズを連載いたします。
なおこちらの作品は、テーマこそ戦争裁判や戦後処理・復興という重たいものではありますが、『子供の情景』と違ってコメディパートもかなり多めなものになっております。
では、ここまで読んで頂いてありがとうございました。
感想や講評は常時受け取らさせて頂きます。拍手、メール、感想掲示板、お好きなツールをお使い下さい。
ご縁があれば、また会う日まで。