後書き代わりに30の質問
01:まずはあなたのお名前をどうぞ。
 D. Chocolatemanです。
02:完結した作品名……この質問で取り扱う作品の名前をどうぞ。
『Play house family』です。おままごとの家族、という意味で、主人公の能力名でもあります。原作では皆面白いルビが振ってあるので、能力名には「幸せ家族計画」というアホっぽいルビをふりました。
03:この作品を思いついたのはいつ頃ですか?
 2007年の初め頃だったと記憶しています。
04:どんな経緯でこの話を作りましたか?
 HUNTER x HUNTERの名前変換二次創作小説と出逢いまして、それが面白くて原作を読み返し、色々妄想していたら形に出来そうなぐらい練り込まれてきたので、書いてみました。
 名前変換小説で主人公が子供(幼児退行などではなく、本当に子供)というのは少数派ジャンルかと思うのですが、私は映画鑑賞がちょっとした趣味で、中でも「殺伐とした人生を送っている大人が子供や動物の面倒を見るはめになる」というネタ(例→『Leon』『Man on Fire(邦題:マイ ボディガード)』『The Pacifier(邦題:キャプテン・ウルフ)』)が大好きなんですよ。本作はそんな好みを詰め込んだ作品でもあります。

 刺激を受けた小説が名前変換小説だったのでなんとなく名前変換小説にしましたが、名前を変換する意味がお世辞にも全くないような話なので、必要があったのかな……と今更ながら首をひねったりしています。しかし、書きたいものは書ききれた、と自分では思っており、満足しています。

 ちなみに、この作品が私が初めて書いた名前変換小説です。
05:構想にどの位時間をかけましたか?
 書く前に一週間ぐらい妄想し続けたくらいでしょうか。細かい所は打ちながら考えました。
06:構想、設定の裏話などありましたら今ココで教えて下さい。
 見ての通り、『子育て幽霊』という有名な日本民話をリスペクトしています。また、ロマシャは北インド起源の移動型民族ロマそのまんま。
 主人公のデフォルト名(シロノ)と容姿の由来については、「クロロの子供……クロロ……黒……じゃあシロ」という安直な理由から。実は当初はクロロに対してシロロというあまりにもそのまんまな名前を付けようとしていたのですが、あまりにもまんますぎて『いくよ・くるよ』とか昭和の時代の漫才コンビみたいだからやめろ、と知人に止められて『シロノ』になりました。
 アケミほうもこれまた安直に、白に対して赤、あとシリアスにならない響きで簡単な名前、と考えてアケミになりました。アケミの名前変換が出来ないのは“朱の海”というアイテムを使ってしまったからです。

 あとはそうですね、細かい事ですが、シルバに着せられたドレスが何故黒なのかというと、このあとアケミとの別れのシーンがあるので、黒のほうがビジュアル的な演出にいいと思ったからです。喪服。
 朝日が差し込む寂しい廃墟で、死んでしまった母親を呼んで泣く黒いドレスの子供と、それを十字架の黒いコートで包んで抱きしめる若い父親、というビジュアルがなんかいいなーと思って。
 ……本文中にもっと分かり易く書いた方が良かったかなこれ。ビジュアル想像してもらって「あっだから黒!」って思ってもらいたかったんですが、わかってもらえる自信がいまいちないです……。
07:構想、設定で苦労したコトを教えてください。
 蜘蛛に子供の相手をさせる、というのがこの作品の最大のポイントだと思うのですが、団員にどういうリアクションをさせるかをいちいち少し悩みました。甘くなりすぎてもキャラが崩壊するし、無愛想すぎても萌えないし。
 ……結果的には結構甘くなってしまったかな、と思いますが、皆かわいく思っているというよりはお気に入りのオモチャみたいな感覚だといいかな、と。ただし、クロロに関しては「パパ」という呼び名が甘い分、できるだけロクデナシでスパルタにするよう心がけました。

 あと前述した通り名前変換小説を書いたのは初めてなのですが、見ての通り、私は「キャラの設定を重箱の隅を突いてほじくり返す勢いで話に練り込む」のが癖で、名前ネタはまず使う設定のひとつです。なので、 名前変換が出来る=名前ネタは使えない、ということがなかなか新鮮でした。
 しかし設定に頼らずキャラを描写する面白さに気付いたので、いい勉強になりました。
08:構想段階で、ココにはこだわった、自信がある……という所は?
 やっぱり念能力です。
 本当に最初の頃は、「簡単に説明できて、応用が利く能力」と考えていただけだったのですが、原作でもよく言われてる「念能力には、個人の得意分野や精神状態・人生経験などが大きく関わってくる」という設定が非常に好きなので、キャラクターの過去や事件にダイレクトに直結する能力を……と思っていたら、いつの間にか能力の正体を解き明かすことが話の本筋になったので、タイトルも能力名そのままとなり、結果的に話全体をひとつのテーマで纏めることも出来たと思います。
09:話やキャラをつくる際、役に立ったモノってありますか?
 自分の体験では心許なかったので、より幼児らしさのある描写をするべく、育児サイトをいろいろ回って勉強しました(笑)。クロロが作中で読んでいる『初めてのすくすく子育て☆ハッピーアドバイス』は、そのサイトだったか育児系の書籍に載っていた特集名かなにかをアレンジして持ってきました。
10:スランプはありましたか? また、脱出の糸口となったものは?
 とくにないです。
11:書いていて楽しかったのはドコですか?
 トトロのくだりとか……。
12:逆に、ツラかったのはどの辺りですか?
 シルバは少し動かしづらかったです。
13:これはお気に入り、自信がある!というシーン&話は?
 『はじめてのどろぼう』の話が、タイトル含めお気に入りです。
14:今更だけどココ直したいかも!というシーン&話は?
 今の所はありません。やるだけやりましたので、これ以上良くするのは私の実力では無理ですすみません……。
15:作品内でお気に入りのキャラは?
 オフィシャルキャラは、旅団に限らず全員同列に好きです。
16:周囲に好評(そう)なキャラは?
 アケミは好き嫌いが別れそうな気がします。
 あとボノレノフは若いのかおっちゃんなのか、と前から少し思ってたんですが、おっちゃんにしてみました。意外と若くてもそれはそれで好きですけど。
17:好き嫌いはともかく、便利でつい頼ってしまったキャラはいますか?
 フィンクス。マルチーズとかもういろいろ……すみません。あとパクノダ、後半はシャルナークかな。
18:好き嫌いはともかく、最もこだわりが強いキャラは?
 あえて言うなら、クロロ。
 親バカには絶対しない、しかしダメ親加減は折をみて。また人情のある温かい部分は見せない(情にほだされない)、ということは硬く決めて書きました。その方がより原作のクロロっぽいかなと。
19:その他、人物全般へのこだわりがありましたら語って下さい。
 子供の面倒見てても最悪の犯罪集団という所は変えたくないな、と思いつつ書きました。そしてそれを残酷・グロ描写に出来る限り頼らない(書かない)、という所もこだわりのひとつでしょうか。12歳未満の閲覧非推奨作品だからというのもありますが、グロ描写を出してしまうと逆に薄っぺらくなるような気がしたので。出来てるかどうか不安ですが……。
20:一番気に入っているセリフを教えて下さい。
「それはな、俺たちが子供のように純粋な心をいつまでも忘れていないからだ」

 殴りてえ…… と思ってくれていれば成功です(笑)。
21:話の中で、こう思われてるかも知れないけど実はこうなんだ、というのはありますか?
 注意書きにある通り、読み手=主人公 で恋愛小説を書くつもりはない(というか書き手の性格的にできない)のですが、「名前変換があることだし……」というシステム上の理由(笑)で、最終話のオチに“大きくなったらパパのお嫁さん”というネタをちょこっともってきましたが、実際の所はクロロの言う通り、ありえないだろうな、と。夢が無くてすみません。文字通り。
22:物語とはまた別の所で、この作品をつくっていて嬉しかったコトは?
 人気ジャンルだという原作の力が最大の理由だと思いますが、作品も増えたことだし、と思いサーチに登録した(登録はサイトを始めてから随分経ってました)途端、かなりの閲覧者とチケット請求が増えました。うれしいことですが、見る目が増えた分、もっと緊張感を持ち、きちんと運営したいと思います。
23:物語とはまた別で、ツラかった事はありますか?
 HUNTER x HUNTER二次創作ジャンルの閲覧者は中高生の方が多い……のかどうかよく知らないのですが、サーチに登録してからというもの、若年層からのメールや様々なアプローチが増えたのですが、文面があまりにも若々しく、どう反応して良いものか困った事が多々ありました。お言葉を頂けるのは嬉しいですし、けなされたわけでもない(むしろ逆)ですから気を悪くしたとかいう事は一切無いのですが、まず記号文字の意味が分からなくて……記号なので検索してもわからなくて……。すみません。
24:この話をつくる上で、お世話になった方はどなたですか?
 何より、感想を下さる方々。そして相方の芹子。あと、素材屋さん。
25:作品内で総合して、ココに一番こだわった!というのは?
 甘々にはしないこと。テンションを上げすぎず、下げすぎず、淡々と、しかしクスリと笑い、そしてふとした所でホロリとくるような空気を目指した、つもりです。
 とにかく、お話としてピシッと纏められるように頑張りました。
26:ご自分でこの作品を自己採点してみて下さい。方法はご自由にどうぞ。
 いい感じに勢いに乗せれたと思います。完結できたし、満足。
27:反省点など、ありましたらどうぞ。
 母娘の正体に関する伏線の張りかたが甘かったと反省しています。が、他にどうしようもなくなってしまいあの形に落ち着きました。実力不足を痛感。
28:一言で、この作品を表してみて下さい。
 殺伐ほのぼの……? 悪人の子育て……? うーん。あ、「ちょいグロホームドラマ」?
29:では、この作品の最も大きなテーマをおひとつ。
 親子の絆、的な。こう書くと大袈裟だなあ……。
30:最後に、読者さんやご自分に向けて一言どうぞ!
 というわけで、HUNTER x HUNTER名前変換二次創作『Play house family』全二十三話プラス番外編をお送りしました。
 このお話だけでもきっちりと「完!」と言える感じだとは思いますが、続編『Deadly dinner』も全37話で完結済みです。その後の彼らが気になる方は是非いらして下さい。お待ちしております。

 また、感想や講評は常時歓迎しております。感じたことがあれば是非お便り下さい。
 それでは、ここまで読んで頂いてお疲れさまでした。そしてありがとうございます。機会があれば、またお会いしましょう。


【お題提供】
Starseeker/Material side