UN DEAD
【アンデッドとは】
ヨルビアン大陸発祥の移動型民族(ジプシー)・ロマシャの間で信じられている存在。
その正体は『死後、オーラのみで生命活動を行う体質を持つ特質系能力者として生き返った人間』のこと。シロノは『ヴァンパイア』、アケミは『ゴースト』と呼ばれるタイプのアンデッドである。

一般で言う魔女・吸血鬼伝承・狼男や精霊などのもとになった存在で、かつては化け物と見なされ徹底的に迫害を受け、多くのロマシャが焼き殺された。ヴァンパイア=吸血鬼、と世間で認識されているのは、かつて「相手の血を吸う事でオーラを摂取する」という制約の能力者が居たため。今でもごく少数ながらアンデッドたちは存在し、中にはプロ・アマのハンターとして仕事を請け負っている者も居る。

クルタ族の緋の目のような、血族遺伝による体質が関係しているのかは定かではないが、アンデッドになるには、ロマシャに伝わる大変レアな呪い(念能力の一種)を成功させねばならない。
しかも、アンデッドとなるための呪いや儀式の知識は、ロマシャの魔女たちの間で、踊りや歌や呪文、お伽噺や料理のレシピなどに紛れさせた超絶複雑な暗号による完全な口伝であるため、その呪いを実行できる魔女を発見するのがまず非常に困難な事から、たいへんにレアな存在。

■ダンピール
アンデッドの親から産まれた子供の事。「白い羊膜に包まれたゼリー状の身体をして生まれ、すぐに死んでしまう」とされているが、アンデッド以上に伝承が曖昧・あやふやであり、詳しい事はわかっていない。

condition
シロノの、ヴァンパイア&ダンピールとしての体質について。

★利点
(1)他人のオーラを吸い取り、半無限にオーラを蓄えることが出来る。
(2)蓄えたオーラの量次第で、いくらでも身体を強化&回復することが出来る。回復力が非常に強い。

★欠点
(1)自分自身でオーラを生み出すことがほとんどできない。自家発電のオーラのみだと、10メートル走っただけで息も絶え絶えな貧弱さ。
(2)普段の生活から日光・また炎に著しく弱く、日光を浴びた状態だと全力の半分以下の能力しか発揮できない。また、火傷による怪我だけはなかなか治すことが出来ない。
(3)強力なオーラほど良質な栄養となるが、あまりにも自分より過ぎた力量のオーラを多く吸うと、処理し切れずに酒に酔ったような症状が出る。差異が大きいほど、酷い二日酔いに似た症状や、酷い場合は急性アルコール中毒のようなショック症状までもが出てしまう。

★その他
シロノがそう言っているだけで誰も確かめる事は出来ないが、質の良いオーラであるほど美味しいらしい。そしてヒソカによる「青い果実」や「美味しそう」な人はシロノにとっても美味しそうに見える、という兆候がある。
またオーラはその系統や対象の性質によって、大まかに味の違いが存在する。ヒソカの念系統別性格判断みたいなもの。以下。
・強化系/舌に刺激を与えるスパイシーさを持つ。辛み、発泡など。がっつきたくなるボリューム感あり。
・変化系/いい匂い〜刺激臭 まで、香りが強い。薬味っぽく好き嫌いの別れるような味のものも多い。
・具現化系/味は能力のイメージそのままである事が多い。歯ごたえがあり、おなかに溜まる。
・放出系/クセがなく親しみの湧く味で、のどごしが良い。例えるなら麺類系。
・操作系/甘さを含み、上品な味である場合が多い。飲み物系統やスイーツ系。
・特質系/千差万別。珍味系も多く、レアな存在だが当たり外れも。
念能力
前述の体質以上の、シロノの新能力。操作系だった頃の名残を残す、後天的特質系。
食べたり吹きかけたりキスしたり歌ったり、基本的に「口径部位を用い、他人のオーラを操作する」能力
具現化の有無を問わず、オーラを自分の肉体から離すタイプの能力者とは戦いやすいが、レベルの高い強化系能力者とは大変相性が悪く不利な能力。
『デバウア・ファング』
・相手の肉体やオーラに噛み付くことで、オーラを摂食する事が出来る、ヴァンパイアとしての基本能力。死ぬまで吸い尽くすか少ししか吸わないかなどの量の加減もできる。
・デバウア(devour)とは、貪り食う・食い尽す・(火事などが)滅ぼす・(海、闇などが)飲み込む・むさぼるように読む、眺める、聞き入る)・虜にする などの意味。

『ドレッシング・ブレス』
・相手にオーラの篭った息を吹きかける事で強制的に「練」の状態にさせ(時間は息を吹きかけた秒数×60。つまり1秒だと1分、2秒だと2分)、オーラを食べやすくする小技。
・ドレッシング(dressing)は、料理においてサラダなどにかける調味料ソースの意味とともに、料理の下ごしらえを意味する言葉でもある。

『ドルチェ・キッス』
・キスすることで相手にオーラを分け与え、相手を回復させる。量の加減も出来る。
・怪我には効くが、病気には効かない。

『シャンテ・フォンデュ』
・オーラを乗せた、ロマシャ語の、歌のような呪文を囁くことで相手を操作する。歌は洗脳ソングのように頭の中をグルグル回り、どうしても指令通りの事をしたくなってしまう。ただし、シロノがロマシャ魔女として未熟なため、さほど難しい指令は与えることが出来ない。
・シャンテは「歌う」、フォンデュは元々は「溶ける・溶かす」の意で、チーズ・フォンデュやチョコレート・フォンデュから、「浸ける」などの意味も。

『デッドリー・ディナー(悪夢の晩餐)』
カトラリー類に「相手のオーラを物理的に扱うことができる」という能力を付加し(操作系能力)、相手のオーラをフォークで絡め取ったり突き刺して捕えたり、ナイフで相手から切り離したりして奪うことができる。一度に持てるカトラリーは両手に一つずつ。
また、使用するカトラリーはかつて魔女王と呼ばれたロマシャの魔女が子供の誕生祝いに用意したとされる、黄金のディナーカトラリーセット。

「いただきます」と宣言することで能力発動、「ごちそうさま」と宣言する事で解除となる。

★使用条件・制約
(1)“ディナー”であるので、夜間(日没〜夜明けまで)限定。太陽が昇っている間は発動できない。
(2)カトラリーで実際に生き物の肉体を傷つけてしまうと、そのカトラリーは一度洗って磨かないと再び使うことが出来ない。
(3)テーブルマナーに反したカトラリーの使い方(投げる・打ち鳴らすなど)をすると、次の夜まで能力が使えなくなる。また、能力発動中にカトラリーを地面に落としてしまうと、やはり洗って磨くまで使用不可能になってしまう。

★カトラリー類の種類と用途(抜粋)
・デザートナイフ/本来の大きさよりもかなり大きい。メイン使用。オーラを切り離すことに使われる。
・デザートフォーク/デザートナイフと同じく、本来の大きさよりもかなり大きい。メイン使用。ナイフで切り離したオーラを突き刺し、口に運ぶ。
・デザートスプーン/本来はライス・スープ・デザート用。前作でヒソカと修行中、ヒソカからプレゼントされた。オーラをすくって食べる事が出来る。普通サイズなので戦闘での使用頻度は高くないが、フォークで突き刺すのが難しいタイプの念にも時々使用される。
・フィッシュナイフ・フォーク/魚料理用。現在は専らクロロの念能力『インドアフィッシュ』用。
・エスカルゴフォークシロノの頭より小さい大きさのものに込められたオーラを引きずり出す事が出来る。天空競技場、対ギド戦で使用。
・箸/和食用。やや大きめ。工夫すればマルチに使用できるのだが、シロノが上手に箸を持てないので、現在出番なし。


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