上杉
紅梅(ウエスギ
コウメ)
杖:梅の木と蛇の筋を使った舞扇
京都で舞妓見習いをしている少女。大魔女・紅椿の孫。真っ黒ストレートの美髪に、真っ黒な目。垂れ目垂れ眉のおっとり顔。
弦一郎の幼馴染で、文通相手。弦一郎のことが大好き。素直だが何気に計算高く、おっとりしていてマイペース。京ことば訛りの、ゆったりした英語を話す。
榊太郎とは小さな頃から面識があり、英語を習っていたため、「たろせんせ」と呼ぶ。
生まれ持った素養はスリザリンだが弦一郎が関わるとハッフルパフとなると帽子に言われ、ハッフルパフに振り分けられる。杖は京都の魔法使いの職人が作ったもので、元々扇の形。
紅椿(ベニツバキ)
紅梅の祖母。日本の京舞人間国宝だが、実は魔女。
ダンブルドアの同級生。スリザリンの卒業生で、パーセルマウス、白い大蛇にアニメーガスできることもあり「蛇姫」「蛇女帝」「スリザリンの中のスリザリン」と呼ばれる。蛙チョコレートのカードにもなっている。
在学中に変身学、呪文学で大きな発見を色々したが、“文字を書くのが好きでない”という理由で一文字も書き残していない。
真田 弦一郎
杖:楠と虎の髭
祖母が魔女で、その祖母が亡くなったことをきっかけに魔力が発現し、テニスのボールをコートにめり込ませたり、ネットを燃やしたりし始めた頃、入学許可証が届く。
日本語でも武士のような古めかしい喋り方をするが、英語も古い本で学んだため、中世の騎士か古代のグラディエーターのようだと言われる話し口調。
紅梅とは本来連絡ツールが手紙しかなく、一年に一度しか逢えない間柄のため、二年間の留学中は極力一緒にいようとしている。結果、傍から見てだいぶベッタリ。
生まれ持った素養はグリフィンドール、次いでハッフルパフだが、紅梅といるとハッフルパフの素養のほうが強くなると帽子に言われ、ハッフルパフに振り分けられる。
幸村 精市
杖:沙羅双樹の木と龍の髭
マグル界では突然出てきた成金だと思われているが、魔法界ではどこぞの神の血を引くなどとも言われるほど由緒正しい家系で、本来神様の言うことしか聞かないような類の存在を使役できる。両親とも魔法使いと魔女。
圧倒的な魔力を秘め、呪文を唱えずとも見ただけで相手を失神させたり、五感を奪ったり出来る。
得意科目は全科目。いたずらも大好き。ウィーズリーの双子の悪戯を更にえげつなくするアドバイスなどをするので、二人から「神!」などとも呼ばれる。
緩いウェーブのふわふわの黒髪、紺色の目。妖精の王子の如き美形だが、傍若無人でジャイアンな性格とその実力から、ハリー・ポッターの亡き父親であるジェームズ・ポッターを思い出す者もちらほら。
紅梅に未だに女の子だと思われているのがちょっと引け目。
柳 蓮二
杖:柳の木と人魚の鱗
マグルの文化大好きな、趣味人魔法族。つやつやさらさらおかっぱヘア。
知識を増やすのが大好きで、データ収集が生き甲斐。その知識量は時に本職の教授らを凌ぐ。
幼馴染の貞治と共同で研究したりしており、ホグワーツに来てからは尚一層研究に余念がない。特に薬品系の厄介な品を二人で次々に作り出し、グリフィンドールの悪戯双子に並び、『レイブンクローの博士と教授』として恐れられている。
魔力の扱いはすでに完璧なため、ホグワーツに来たのは研究のための設備ほしさ&趣味。
姉が舞妓見習いを兼ねて紅椿のもとに弟子入りしているという縁あって、
紅梅とも顔見知り。「蓮ちゃん」「お梅」と呼び合う。
乾 貞治
杖:樫の木と鵺の尻尾
マグル出身で、家系に魔法使いがいたかどうかも不明。
しかし驚異的な記憶力を持ち、幼馴染の蓮二からデータ収集の技術とともに特に魔法薬学の知識を教わり、その道に関しては魔法学校の先生も顔負け。レイブンクロー所属。
特に経口薬の研究に異様な興味を示し、「汁」と称する様々な経口薬を作り出し、度々問題を起こすが全く懲りていない。
背がバキバキ伸びている真っ最中。
跡部 景吾
杖:欅の大木と獅子のたてがみ
ブラック家、マルフォイ家に並ぶ名家中の名家でありながら、数代前にマグル世界に進出し、莫大な地位と富を得た大成功一族の御曹司。
氷の王子様的風貌と有言実行の実力で、ホグワーツの女生徒すべての心を奪ったキング。スリザリン女子は総勢メスネコちゃんと化し、男女問わずそのカリスマにひれ伏させている。
元々イギリスのプライマリースクールに通っていたため、まだ日本語より英語のほうが得意。
得意科目は全てだが、インサイトとも呼ばれる開心術には誰も太刀打ち出来ない。
スリザリンだが、純血主義はナンセンスと言ってはばからず、血統にも寮に囚われず、キングは俺だ! バチーン! というスタンス。
白石 蔵ノ介
杖:つるばみの木と鳳凰の羽根
魔法植物、特に毒草に詳しい家系の魔法族だが、マグルの混血も全く気にしないおおらかな一族。
アッシュブロンドに薄茶の目。優しげな面立ちのパーフェクト美少年だが、パーフェクトであるために努力を忘れない、天才というよりは秀才タイプ。
みんなに優しく面倒見のいい性格だが、笑いのポイントが若干ずれており、ネーミングセンスが壊滅的。植物(特に毒草)を溺愛しているのか、変な名前の植物が増えている。お気に入りは、マンドレイク(マンドラゴラとも)のドラちゃんとゴラちゃん。
大阪出身のため、
紅梅と訛りが似ている。
千石 清純
杖:銀盃花の木と極楽鳥の羽
曾爺ちゃんが魔法使いで、その力がラッキーになって残ってると信じていたら本当に魔法の力が発現した。オレンジ色の髪に緑の目。
イギリス美少女ヤッホーイ! テニスも出来るなら何も問題なし! というわけでフットワーク軽く入学。占いや天文学が得意。
軽いようでいて努力家で忍耐強く、和を重んじる性格のため、ハッフルパフ一択。
紅梅とキャッキャ仲良しで、真田とも以外に上手くやっている。
手塚 国光
杖:檜に麒麟の心臓
完全にマグル出身で、ふくろう便で届く入学許可証を振り込め詐欺や悪質なダイレクトメールだと思い込み徹底的に無視していたが、幼馴染の
紫乃の指摘で実態を知る。聡明で冷静沈着。天才肌でもあり努力家でもある寡黙な少年。しかし
紫乃を上回るド天然でもある。
この期間でホグワーツではテニス部を作ることや二年間の留学生扱いが決定したため、なんの躊躇いもなくホグワーツ入学を決める。飛び抜けたテニスの才能の持ち主。
不撓不屈の精神を持ち、とても勇敢な子だと帽子に評されグリフィンドールの素質を讃えられるも、「自分にとって大切な人を守るために、誰よりも早く魔法を習得したい」と訴える強い手塚の意思に帽子が折れ、レイブンクローへ。
藤宮
紫乃杖:藤の木に狼(大神)のたてがみ
手塚家の向かいに住む、幼馴染の女の子。
秘密にしてはいたが、実は魔法族としてはかなり古い陰陽師の家系で、特に占いに心血を注ぐ一族。両親が闇の勢力に対抗したため死亡、祖父母と暮らしている。ほぼ同じ目にあっているロングボトム家、ネビルに親近感がある。
性格はおとなしく努力家なのに自信がなく、心優しいが、泣き虫で怖がり。幼馴染の国光から自信を持てとよく言われるも、なかなか治らない。
色素が薄く、ふわふわの薄茶の髪と目、背丈も小さくかなり華奢。幼馴染の国光をはじめ、周りにいるのが心身ともに標準よりかなり大人びたタイプが多いこともあり、見た目や言動の幼さが目立つ。ハムスターっぽい。ぷるぷるびくびく。
日本にいる時は嗜虐心を煽るキャラクターから男の子にちょっかいをかけられがちで、その度に国光が撃退している。そのため、国光以外の男の子は基本的に非常に苦手で、威圧感のあるタイプだと目を見ることも出来ない。
寮はハッフルパフ一択と思っていたのに、グリフィンドールに振り分けられてショックを受けている。
不二 周助
杖:槐(エンジュ)の木に不死鳥の尾羽根
純血ではないが、黒魔術と称する独自の魔術と占いを受け継いできた一族。
つやつやの茶色の髪に茶色の目。まさに王子様的な風貌。
姉は既に一人前の魔女で、マグル界で凄腕占い師として立場を確立させている。周助は占いの他に薬草学にも興味があり、その繋がりで精市や蔵之介と仲良くなる。
テニスでは、手塚の強さに強烈に惹かれている。
榊 太郎杖:榊の木に鶴の風切羽
跡部家より古く、それゆえにマグル界でも魔法界でも重い権力を持つ一族の一人。
テニスを愛するがゆえにマグル界で暮らしているが、凄腕の魔法使い。移動魔術の達人で、地球の裏側でも楽々『姿現し』ができる神出鬼没な紳士。
舞のファンである紅椿に請われ、とりあえず二年間限定でホグワーツ魔法魔術学校のテニス部監督になる。
どの寮にも属していないが、点数を与える権限は与えられている。また、日本人留学生らが二年後中学を受検する時のための一般学科の勉強と、二年間の授業では教えきれない魔法界の補習授業を請け負う。